魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
「粉……?」
空を振り仰ぐと、そこからはきらきらと光る細かいなにかの粒子が降り落ちてくる。
一瞬目つぶしまたは毒の類かとも考えたが、どうもそんな様子でもない。そもそもベルージ王国は、純粋な武力で国威を見せつけようとするきらいがあり、あまり策略じみたものは普段から好まない。
こちらの意識を逸らすためだけの、時間稼ぎか……そう結論付けようとした時、異変は起きた。
「おい、なにしてんだ! 明後日の方向に撃つな! 味方に当たる!」
「違うんだよ……! くそ……魔法が、逸れるっ!」
今まで順調に敵軍を倒し続けていた攻撃魔法のコントロールが急に聞かなくなり、後方で支援していた魔法士たちの間から、動揺の声が上がり出す。
そこでやっと、俺は宙を舞うその粉の正体に辿り着いた。
「……なんてことしやがる。魔石か!」
空を振り仰ぐと、そこからはきらきらと光る細かいなにかの粒子が降り落ちてくる。
一瞬目つぶしまたは毒の類かとも考えたが、どうもそんな様子でもない。そもそもベルージ王国は、純粋な武力で国威を見せつけようとするきらいがあり、あまり策略じみたものは普段から好まない。
こちらの意識を逸らすためだけの、時間稼ぎか……そう結論付けようとした時、異変は起きた。
「おい、なにしてんだ! 明後日の方向に撃つな! 味方に当たる!」
「違うんだよ……! くそ……魔法が、逸れるっ!」
今まで順調に敵軍を倒し続けていた攻撃魔法のコントロールが急に聞かなくなり、後方で支援していた魔法士たちの間から、動揺の声が上がり出す。
そこでやっと、俺は宙を舞うその粉の正体に辿り着いた。
「……なんてことしやがる。魔石か!」