魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
だが、なにがあろうと、ここで俺が倒れるわけには……。必ず勝って、ボースウィン城に戻って……あいつらと。
剣を支えになんとか立ち上がる俺に向け、ディオニヒトは愉しげにある事実を明かす。
「まだ立つか。フフフ……ならば、ひとつ余興がわりに教えてやろうか。貴様はあの娘をずいぶん可愛がっていたようだな。魔法の力を喪った賢者の娘を……」
その言葉に、今までなんとか保っていた理性がはじけ飛んだ。
「――――!? てめえ、まさかシルウィーになにかしやがったのか!?」
その俺の様子にディオニヒトは、肉片がこびりついた骨をしゃぶるかのようにねちっこく、意地汚い表情で、ゆっくりと情報を開示していった。
「ハハッ、よっぽどご執心のようだな。だが、あの娘はヴェロニカの邪魔をしすぎたからな。今頃、王都でどうなっていることやら」
「王都だと……? てめえらが連れ去りやがったのか!」
怒りのままに俺は駆け出し氷剣を振りかざしたが、それはやすやすと避けられ、ディオニヒトは踊るかのようなステップを踏み続きを語る。
剣を支えになんとか立ち上がる俺に向け、ディオニヒトは愉しげにある事実を明かす。
「まだ立つか。フフフ……ならば、ひとつ余興がわりに教えてやろうか。貴様はあの娘をずいぶん可愛がっていたようだな。魔法の力を喪った賢者の娘を……」
その言葉に、今までなんとか保っていた理性がはじけ飛んだ。
「――――!? てめえ、まさかシルウィーになにかしやがったのか!?」
その俺の様子にディオニヒトは、肉片がこびりついた骨をしゃぶるかのようにねちっこく、意地汚い表情で、ゆっくりと情報を開示していった。
「ハハッ、よっぽどご執心のようだな。だが、あの娘はヴェロニカの邪魔をしすぎたからな。今頃、王都でどうなっていることやら」
「王都だと……? てめえらが連れ去りやがったのか!」
怒りのままに俺は駆け出し氷剣を振りかざしたが、それはやすやすと避けられ、ディオニヒトは踊るかのようなステップを踏み続きを語る。