魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
たくさんの人が集まってこの国が生まれた時……きっと皆思い思いの夢を描いて、その実現を願って信じられる人々に舵取りを委ねたはずだ。その想いを受け取って、希望に至る道筋へと導いていくのが、力を託された俺たちの、治める者の役割のはず――。
「この力には、自分だけじゃなく、そうしたやつらの想いも全部籠ってる……! それを振るう俺が……てめーのことしか見てない、そんなやつなんかに負けてられねえんだよ!」
やっと、これまでこの地を守ってきた先人や……親父の想いが理解できた気がした。
叫びに応えるように、新たな魔力の輝きがこの手に宿る。それがもとの魔力と合わさり、澄んだ空色の波動を放つ――。
「その白き輝き……聖属性魔力、だと――! なぜ、貴様が!?」
「なんだっていい! 俺はただ、俺たちの大切なものを守るだけだ!」
想いのままに、俺は魔力を解き放った。その光が、こちらを掻き消そうとしていた闇の力を完全に押さえ、包み込む。
「な……ぜだ。王の血筋に、ヴェロニカに与えられた闇の力まで受け入れたのだぞ! それでいて敵わぬものがいるなど……認められん! 認める、わけにはっ……!」
「この力には、自分だけじゃなく、そうしたやつらの想いも全部籠ってる……! それを振るう俺が……てめーのことしか見てない、そんなやつなんかに負けてられねえんだよ!」
やっと、これまでこの地を守ってきた先人や……親父の想いが理解できた気がした。
叫びに応えるように、新たな魔力の輝きがこの手に宿る。それがもとの魔力と合わさり、澄んだ空色の波動を放つ――。
「その白き輝き……聖属性魔力、だと――! なぜ、貴様が!?」
「なんだっていい! 俺はただ、俺たちの大切なものを守るだけだ!」
想いのままに、俺は魔力を解き放った。その光が、こちらを掻き消そうとしていた闇の力を完全に押さえ、包み込む。
「な……ぜだ。王の血筋に、ヴェロニカに与えられた闇の力まで受け入れたのだぞ! それでいて敵わぬものがいるなど……認められん! 認める、わけにはっ……!」