魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
「死んでも……離すかよ。俺は、絶対にシルウィーをもとに戻して見せる。もうこれ以上、一瞬だって、こいつをひとりにさせる、もんか」
「黙れ! 言ったはずだ、この女の心はもう――」
「うるせえ! なら、このまま俺を殺してみやがれ!」
「……ぐ……ならば、願い通りにしてやる!」
シルウィーの身体に注ぎ込まれた、帝国中から集められた呪いの力が、明確な殺意をもってこちらに収束する。だが、しかし……。
(まだ……いるんだよな?)
俺もまた、自らの左手を中心に、なんらかの変化が起こるのを感じていた。
身体から漏れだした白い光が左手の指輪に吸い込まれ――それはシルウィーのものと同調するように、共鳴を繰り返す。
「く……な、んだ! 大人しくしていろっ!」
「黙れ! 言ったはずだ、この女の心はもう――」
「うるせえ! なら、このまま俺を殺してみやがれ!」
「……ぐ……ならば、願い通りにしてやる!」
シルウィーの身体に注ぎ込まれた、帝国中から集められた呪いの力が、明確な殺意をもってこちらに収束する。だが、しかし……。
(まだ……いるんだよな?)
俺もまた、自らの左手を中心に、なんらかの変化が起こるのを感じていた。
身体から漏れだした白い光が左手の指輪に吸い込まれ――それはシルウィーのものと同調するように、共鳴を繰り返す。
「く……な、んだ! 大人しくしていろっ!」