魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
「私も最初は自分を……自分で蔑んでいました。なにもかもを失い、父に虐げられ帝国に利用されるだけの存在だと決めつけていたんです。でも……本当は違った。色々なしがらみが、それらを見えなくしていただけで……ちゃんと大切な繋がりは、私の中にあった」
今では少しだけ後悔している。もし、私がわずかにでも気持ちを外に向けることができていたら……父や周りの人々、皇太子様、他にも大きく育つまでに関わってきた多くの人たちと、違った関係を築くこともできたのではないかと思うからだ。
たまたま……本当にたまたま、私はスレイバート様たちに出会って、大事にしてもらえた。きっかけを与えられて、それを知ることができた。
外の世界に踏み出せれば、そこには掴み取ることのできる無限の可能性がきらめいている。時には、苦しみや悲しみに通じてしまうこともあるだろう。けれど……でもやっぱり、それは諦めなければ、自分と誰かの幸せにどこかで繋がっていく。私たちはそれを希望と呼んで、毎日この生き辛い世界を手を取り合って進んでゆかないと、いけないんだ。
だから……悔しくて仕方がない。かつて同じ思いを抱えていたのに、彼らに目を向けようともしていなかった自分が……。
「ごめんなさい……」
『それは、我らに対する憐れみか! これ以上に屈辱を与えようというのか!』
私は唇を噛み締めた後、怒りに荒れる闇の精に、素直に自分の気持ちを打ち明けた。
今では少しだけ後悔している。もし、私がわずかにでも気持ちを外に向けることができていたら……父や周りの人々、皇太子様、他にも大きく育つまでに関わってきた多くの人たちと、違った関係を築くこともできたのではないかと思うからだ。
たまたま……本当にたまたま、私はスレイバート様たちに出会って、大事にしてもらえた。きっかけを与えられて、それを知ることができた。
外の世界に踏み出せれば、そこには掴み取ることのできる無限の可能性がきらめいている。時には、苦しみや悲しみに通じてしまうこともあるだろう。けれど……でもやっぱり、それは諦めなければ、自分と誰かの幸せにどこかで繋がっていく。私たちはそれを希望と呼んで、毎日この生き辛い世界を手を取り合って進んでゆかないと、いけないんだ。
だから……悔しくて仕方がない。かつて同じ思いを抱えていたのに、彼らに目を向けようともしていなかった自分が……。
「ごめんなさい……」
『それは、我らに対する憐れみか! これ以上に屈辱を与えようというのか!』
私は唇を噛み締めた後、怒りに荒れる闇の精に、素直に自分の気持ちを打ち明けた。