魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
「いえいえ。それは精霊教会の治癒士様だってできることですもの。やはり、他人には成しえない特別なことができてこそ、聖女という称号に相応しいのではないかと私は思います」
「そうなのかな……」
彼女になぜか自慢げに力説され、私はすごすごと引き下がった。
でもでもやっぱり、聖女なんてのは徳の高い行いを続けて多くの人々を救った女性に捧げられる称号だから、やはりちょっとばかし誰かの役に立ったくらいの私にはふさわしくない。
まあ、領民達も明るい話題に飢えているんだろうからしょうがない。
これ以上この話を続けても泥沼になりそうなので、私は方向をずらすことを試みた。
「そういえば、テレサは精霊教会に所属していないのね?」
「ええ、父が帝国政府に掛け合ってくれて、特別に許可を頂いたんです」
通常ならば、聖属性魔法の使い手は例外なく精霊教会に所属することになる。非常に貴重なこの属性は、怪我や病までを含めて肉体を再生でき、魔法としては最高峰のひとつに数えられる。なので帝国は国民にその能力者を発見次第報告することを義務付け、幼い頃から精霊教会の下部組織に組み込んで貴重な才能を無駄にしないようにするのだ。
「そうなのかな……」
彼女になぜか自慢げに力説され、私はすごすごと引き下がった。
でもでもやっぱり、聖女なんてのは徳の高い行いを続けて多くの人々を救った女性に捧げられる称号だから、やはりちょっとばかし誰かの役に立ったくらいの私にはふさわしくない。
まあ、領民達も明るい話題に飢えているんだろうからしょうがない。
これ以上この話を続けても泥沼になりそうなので、私は方向をずらすことを試みた。
「そういえば、テレサは精霊教会に所属していないのね?」
「ええ、父が帝国政府に掛け合ってくれて、特別に許可を頂いたんです」
通常ならば、聖属性魔法の使い手は例外なく精霊教会に所属することになる。非常に貴重なこの属性は、怪我や病までを含めて肉体を再生でき、魔法としては最高峰のひとつに数えられる。なので帝国は国民にその能力者を発見次第報告することを義務付け、幼い頃から精霊教会の下部組織に組み込んで貴重な才能を無駄にしないようにするのだ。