魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
「………………」
影も形も残さず、闇の精霊は消えてしまった。
――――終わったのだろうか。
私はしばらく、何もなくなった目の前の空間を見つめながら、体の力を抜いて、空中に漂っていた。
疲労困憊で、魂までを絞り尽くしたような気分だ。なんだか物凄く大変なことに巻き込まれていたのは、確かなのだけど――。
「きゃぁぁぁっ――!」
しかし、魔力を使い切ったか、浮遊魔法の制御が失われて、がくがくとふらつき始めると急激に地面に真っ逆さま。
私は盛大な悲鳴を上げつつも、実際はそんなには不安を抱いていなかった。なぜなら――あの人なら、ずっと目を離さずにいてくれているという、確信があったから。
「――わぷっ……‼」
「ははっ……おかえり、シルウィー」
影も形も残さず、闇の精霊は消えてしまった。
――――終わったのだろうか。
私はしばらく、何もなくなった目の前の空間を見つめながら、体の力を抜いて、空中に漂っていた。
疲労困憊で、魂までを絞り尽くしたような気分だ。なんだか物凄く大変なことに巻き込まれていたのは、確かなのだけど――。
「きゃぁぁぁっ――!」
しかし、魔力を使い切ったか、浮遊魔法の制御が失われて、がくがくとふらつき始めると急激に地面に真っ逆さま。
私は盛大な悲鳴を上げつつも、実際はそんなには不安を抱いていなかった。なぜなら――あの人なら、ずっと目を離さずにいてくれているという、確信があったから。
「――わぷっ……‼」
「ははっ……おかえり、シルウィー」