魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
でもそれは考えても分からないし、よく知らない人のことを責めても的外れなことも多い。私が首を振って自分を戒めていると、妙に考え込んでいたルシドが、ぽつりと呟いた。
「しかし、本当に瘴気はスレイバート様の呪いのせいなんでしょうか……」
「どういうこと?」
テレサの尋ねかけに、ルシドはその疑問の源を説明した。
「仮に、スレイバート様の呪いが中心となっているのなら、ボースウィン領内に均等に瘴気の被害が出るのではなく、もっと偏りが出るはずだと思うんです。でも、騎士として各地に赴く傍ら、どうもそうではないことを感じていて……」
彼が言うには、瘴気被害はボースウィン領ではなく、このラッフェンハイム帝国全土で問題になっている様子だ。
そもそもが現在、瘴気発生の仕組みはよく分かっていない。どうも地理的に魔力の溜まりやすい箇所があり、その濃度が一定値を超えると、やがて大気が瘴気へと変化し始めたり、魔物の発生確率が高まったりするらしいのだが……。
そしてその対処としては、とにかく魔物を討伐し、結界を貼って人の住む地域の安全を確保、瘴気が次第に薄れるのを祈るしかない。
後は、ごく稀に生まれるテレサのような聖属性魔法の使い手に浄化してもらうくらいか。
「しかし、本当に瘴気はスレイバート様の呪いのせいなんでしょうか……」
「どういうこと?」
テレサの尋ねかけに、ルシドはその疑問の源を説明した。
「仮に、スレイバート様の呪いが中心となっているのなら、ボースウィン領内に均等に瘴気の被害が出るのではなく、もっと偏りが出るはずだと思うんです。でも、騎士として各地に赴く傍ら、どうもそうではないことを感じていて……」
彼が言うには、瘴気被害はボースウィン領ではなく、このラッフェンハイム帝国全土で問題になっている様子だ。
そもそもが現在、瘴気発生の仕組みはよく分かっていない。どうも地理的に魔力の溜まりやすい箇所があり、その濃度が一定値を超えると、やがて大気が瘴気へと変化し始めたり、魔物の発生確率が高まったりするらしいのだが……。
そしてその対処としては、とにかく魔物を討伐し、結界を貼って人の住む地域の安全を確保、瘴気が次第に薄れるのを祈るしかない。
後は、ごく稀に生まれるテレサのような聖属性魔法の使い手に浄化してもらうくらいか。