魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
腕は私よりもやせ細り、生活に困窮しているのは間違いない。それでも彼は、なんらかの方法で母が好きな赤い花を見つけては、ここに捧げに来ている。守り切れなかった妻や、虐げた私への贖罪の気持ちもあるのかもしれない。それでもその底には……。
「シルウィー、どうする? このままこいつの首根っこを引きずって、無理やりボースウィン領に連れて帰ることもできるが――」
私はスレイバート様に目を向けると、こちらに任せてもらうよう視線で働きかけ――父の姿を見ながら軽く息をすって背筋を伸ばす。
そして次の瞬間――。
私の行動は、提案をしたスレイバート様の顔を驚きで凍り付かせた。
――バッチィィィィィン…………!!!!!
しめやかな安息所の端々までに、耳に痛い音を響き渡らせ。
私は思いっきり力を込めた平手を、腕が砕けんばかりに振り抜いた――!
「――――――ぐ……っ!」
「シルウィー、どうする? このままこいつの首根っこを引きずって、無理やりボースウィン領に連れて帰ることもできるが――」
私はスレイバート様に目を向けると、こちらに任せてもらうよう視線で働きかけ――父の姿を見ながら軽く息をすって背筋を伸ばす。
そして次の瞬間――。
私の行動は、提案をしたスレイバート様の顔を驚きで凍り付かせた。
――バッチィィィィィン…………!!!!!
しめやかな安息所の端々までに、耳に痛い音を響き渡らせ。
私は思いっきり力を込めた平手を、腕が砕けんばかりに振り抜いた――!
「――――――ぐ……っ!」