魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
若き騎士は、急降下の勢いそのままに真正面から迫る鴉を恐れもせず立ち向かうと。
「はっ!」
鋭く剣を抜き打ち、魔力の籠った斬撃を斜め下から走らせた。
「ガアァァァァッ――!」
たった一閃。それだけで魔物は生命を断ち切られると、重い音を立てて地面に崩れ落ち、盛大に粉塵を上げる。
視線を切ると彼は、余裕の表情で私に手を差し出して引き上げた。
「怪我はないですか?」
「え、ええ。ありがとう……」
すごい……これが、戦いを生業とする人たちの力なのだ。
その表情があまりにも頼もしく、格好良くて……。しばしぼんやりと見惚れてしまった私の耳を、横合いから金切り声が貫通してくる。
「はっ!」
鋭く剣を抜き打ち、魔力の籠った斬撃を斜め下から走らせた。
「ガアァァァァッ――!」
たった一閃。それだけで魔物は生命を断ち切られると、重い音を立てて地面に崩れ落ち、盛大に粉塵を上げる。
視線を切ると彼は、余裕の表情で私に手を差し出して引き上げた。
「怪我はないですか?」
「え、ええ。ありがとう……」
すごい……これが、戦いを生業とする人たちの力なのだ。
その表情があまりにも頼もしく、格好良くて……。しばしぼんやりと見惚れてしまった私の耳を、横合いから金切り声が貫通してくる。