魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
「うーん、問題は結界の修復ですかね。展開用の魔道具は破壊時の衝撃ですべて壊れてしまったんですか?」
「いや、幸いにも、いくつかは無事だ。予備もある。が……あれだけの襲撃、備蓄用の魔石をずいぶんと消費して、街で抱えている在庫が底をついてしまってな。新たに外へ買いに出させているが、ふたたび張り直すまでには、しばらくの時がかかるだろう」
「そうですか……では僕も城に戻ったら、近隣で応援の兵を送れるような集落がないか、スレイバート様に相談してみます」
「すまないが頼む」
これだけの大きい街で、魔道具の動力源である魔石が底を突けば困ることも多いだろう。現在主要都市では、水魔法を再現できる魔道具で各家庭に新鮮な水を供給したり、薪を使わないで済む調理用魔道具もよく普及しているから……。
不便は多くなるけれど、皆で協力してこの難局を乗り越えようと問題点を再確認する私たちの間で、そわそわとしていたテレサが手を上げた。
「あの、すみません……。私、街の人の治療がまだ終わっていませんので、ここで」
「あ、それじゃ私もなにかお手伝いを」
「ダメです」
一緒に行こうとしたところ、ルシドとテレサに両側から凄まれ、断られてしまう。
「いや、幸いにも、いくつかは無事だ。予備もある。が……あれだけの襲撃、備蓄用の魔石をずいぶんと消費して、街で抱えている在庫が底をついてしまってな。新たに外へ買いに出させているが、ふたたび張り直すまでには、しばらくの時がかかるだろう」
「そうですか……では僕も城に戻ったら、近隣で応援の兵を送れるような集落がないか、スレイバート様に相談してみます」
「すまないが頼む」
これだけの大きい街で、魔道具の動力源である魔石が底を突けば困ることも多いだろう。現在主要都市では、水魔法を再現できる魔道具で各家庭に新鮮な水を供給したり、薪を使わないで済む調理用魔道具もよく普及しているから……。
不便は多くなるけれど、皆で協力してこの難局を乗り越えようと問題点を再確認する私たちの間で、そわそわとしていたテレサが手を上げた。
「あの、すみません……。私、街の人の治療がまだ終わっていませんので、ここで」
「あ、それじゃ私もなにかお手伝いを」
「ダメです」
一緒に行こうとしたところ、ルシドとテレサに両側から凄まれ、断られてしまう。