魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
床に置かれた箱を抱え上げて外に出す。たったこれだけの簡単作業なのにほんの数十分続けただけで汗が首筋を伝う。自分の体力のなさを改めて実感しつつ、これもいい経験だなと自分を奮い立たせ作業を進めていくと、着実に成果物が詰み上がっていく。
どんどん進めるうちに手際もよくなり――これはこれでやりがいを感じられるいい仕事だな――なんて私は次第に調子に乗ってしまったのが運の尽き。
「ふんふふ~ん、いい感じ……あっ。えっ、なにか引っかかった!? 外れない、嘘でしょっ!」
妙にずっしりとした小箱があるなと持ち上げて運ぼうとした時。ドレスの裾が木箱から出た釘に引っ掛かった。両手が塞がった私はそれを力任せに外そうとしたものだから……ビリビリッ。
「きゃーっ‼」
ドレスの生地が破れて思いっきりつんのめり、どがしゃん――と手に持っていた箱を盛大に床にぶちまける。
「いつつつ……」
ころんころん、と何か硬いものが身体の上を転がっていき、情けなくすっ転んだ私は目を開けると、自分の身体の上に乗っかったなにかの硬い物質をつまみ上げた。
どんどん進めるうちに手際もよくなり――これはこれでやりがいを感じられるいい仕事だな――なんて私は次第に調子に乗ってしまったのが運の尽き。
「ふんふふ~ん、いい感じ……あっ。えっ、なにか引っかかった!? 外れない、嘘でしょっ!」
妙にずっしりとした小箱があるなと持ち上げて運ぼうとした時。ドレスの裾が木箱から出た釘に引っ掛かった。両手が塞がった私はそれを力任せに外そうとしたものだから……ビリビリッ。
「きゃーっ‼」
ドレスの生地が破れて思いっきりつんのめり、どがしゃん――と手に持っていた箱を盛大に床にぶちまける。
「いつつつ……」
ころんころん、と何か硬いものが身体の上を転がっていき、情けなくすっ転んだ私は目を開けると、自分の身体の上に乗っかったなにかの硬い物質をつまみ上げた。