魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
光が灯っているということは、まだ魔力が残っているということだ。きっと忘れないように先に運び込んでおいたのだと思い込んだ私に、彼はなぜか――きょとんとした様子で首を振る。
「え? いえ……違います。それは城にあった、使用済みの廃棄分の魔石で、こちらで処分しようとして――」
その場にせっかく拾い集めた魔石を放り出すと、彼は私の手ごとがっと小箱を抱えた。
「どうして……魔力が復活してるんだ!?」
「ど、どういうこと?」
再度動揺しながら手を抜くと、ルシドはそんな私の様子に気付かないまま、信じられないような目でひとつひとつ箱の魔石を抜き出して確認し始める。
「これも、これも……使われる前の状態に戻ってる。僕は、城から出る前にちゃんと確認したんです。なのに……」
「だ、誰かが中身をすり替えたとか……?」
確かにそう言われてみれば、ルシドの手から床に散らばった魔石は、すべて中の魔力が抜け出して、スモークガラスのように半透明の状態だ。
「え? いえ……違います。それは城にあった、使用済みの廃棄分の魔石で、こちらで処分しようとして――」
その場にせっかく拾い集めた魔石を放り出すと、彼は私の手ごとがっと小箱を抱えた。
「どうして……魔力が復活してるんだ!?」
「ど、どういうこと?」
再度動揺しながら手を抜くと、ルシドはそんな私の様子に気付かないまま、信じられないような目でひとつひとつ箱の魔石を抜き出して確認し始める。
「これも、これも……使われる前の状態に戻ってる。僕は、城から出る前にちゃんと確認したんです。なのに……」
「だ、誰かが中身をすり替えたとか……?」
確かにそう言われてみれば、ルシドの手から床に散らばった魔石は、すべて中の魔力が抜け出して、スモークガラスのように半透明の状態だ。