魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
本来魔石は使い捨てで、魔力を補充することはできない。
それはなぜかというと……魔石内部の魔力が、通常私達が魔法で使う魔力や瘴気のように空中に漂う魔力とは別物だから、と言われている。
長い時間土中で、鉱石と共に徐々に圧縮されて宿る魔石の魔力濃度は非常に高く、そこに人が魔力を移そうとしても、微々たる分にしかならないんだとか。例えるなら、湖サイズのティーカップの中に角砂糖をひとつ落っことしてみるようなもの。
「――――えっ?」
しかし――私が訝しみながら掴んだ空の魔石が……なぜか驚くことにすうっと端から使う前の光を取り戻していく。おかしいと思いながらも、私は他の魔石にも手を伸ばすが、結果は同じ。
(もしかして……私の魔力を吸っているの?)
目を閉じ、身体の内部の感覚に意識を傾ける。すると確かに、わずかに魔力が抜け出していくような感覚があった。ものの数秒で魔石はもとの輝きを取り戻す。
それを一緒に見ていたルシドが、手をわなわなと震わせた。
それはなぜかというと……魔石内部の魔力が、通常私達が魔法で使う魔力や瘴気のように空中に漂う魔力とは別物だから、と言われている。
長い時間土中で、鉱石と共に徐々に圧縮されて宿る魔石の魔力濃度は非常に高く、そこに人が魔力を移そうとしても、微々たる分にしかならないんだとか。例えるなら、湖サイズのティーカップの中に角砂糖をひとつ落っことしてみるようなもの。
「――――えっ?」
しかし――私が訝しみながら掴んだ空の魔石が……なぜか驚くことにすうっと端から使う前の光を取り戻していく。おかしいと思いながらも、私は他の魔石にも手を伸ばすが、結果は同じ。
(もしかして……私の魔力を吸っているの?)
目を閉じ、身体の内部の感覚に意識を傾ける。すると確かに、わずかに魔力が抜け出していくような感覚があった。ものの数秒で魔石はもとの輝きを取り戻す。
それを一緒に見ていたルシドが、手をわなわなと震わせた。