魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
白くて長い指がボタンを外し、彼はすっとシャツを肩口から抜いた。
痛々しい、黒い呪いの痕。彼が家族以外には見せようとしなかった、苦痛の証。
私は、ごくりと喉を鳴らしながらもそれをしっかりと見届けようとしたが、それは彼の冷たい瞳に邪魔される。
「……人の裸ばっかじろじろ見てんじゃねー。後ろ向け、脱がしてやる」
「……! ……は、はい」
心ならずも、見惚れてしまっていた私は、言われるがままにベッドサイドに移動し、背中を向ける。
すると彼の冷たい指が肩甲骨の間のボタンに触れ、ひとつずつゆっくりと外し始める。それだけで、先程までの覚悟が揺れ、私は背筋をざわつかせる気持ちにぐっと耐えた。
「――――んっ」
「この程度で声上げんのか……? ったく、ろくに男に触られたこともねーんだろ。どーすんだ、今止めるってんなら、逃がしてやるが……?」
彼が指でつっと背筋をなぞり、追いやるように肌をつつく。
痛々しい、黒い呪いの痕。彼が家族以外には見せようとしなかった、苦痛の証。
私は、ごくりと喉を鳴らしながらもそれをしっかりと見届けようとしたが、それは彼の冷たい瞳に邪魔される。
「……人の裸ばっかじろじろ見てんじゃねー。後ろ向け、脱がしてやる」
「……! ……は、はい」
心ならずも、見惚れてしまっていた私は、言われるがままにベッドサイドに移動し、背中を向ける。
すると彼の冷たい指が肩甲骨の間のボタンに触れ、ひとつずつゆっくりと外し始める。それだけで、先程までの覚悟が揺れ、私は背筋をざわつかせる気持ちにぐっと耐えた。
「――――んっ」
「この程度で声上げんのか……? ったく、ろくに男に触られたこともねーんだろ。どーすんだ、今止めるってんなら、逃がしてやるが……?」
彼が指でつっと背筋をなぞり、追いやるように肌をつつく。