魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
「…………!?」
この機だけは絶対に逃さない――そんな私の決意に違和感を感じたか、スレイバート様がびくりと動きを止めた。
こびり付いたように、引き込もうとするこちらに抵抗する呪いの魔力。でも……これまでの幾度かの経験と、先程の堅い誓いが私を助けた。ゆっくりと徐々に、心の中の揺り籠の回転は加速し、呪いをスレイバート様の中から引き剥がしてゆく。
「――――……!」
異変を感じたスレイバート様が私の背中を叩くが、変わらず私は彼にしがみつき、唇を合わせ続けた。私の身体がどうなっても……ここだけは譲れない。必ず彼をこの呪いから解放してみせる。
(もう……この人をこれ以上苦しめさせない!)
息が途絶えそうになる中、そうして唇を合わせ続けた時間はいかほどだったのか……。
永遠にも感じられる時間の中で、徐々にこちらに流れ込む呪いの流れは、か細く……弱いものとなり……。
そして、ついに最後の一滴が……私の内側へと、消えた。
この機だけは絶対に逃さない――そんな私の決意に違和感を感じたか、スレイバート様がびくりと動きを止めた。
こびり付いたように、引き込もうとするこちらに抵抗する呪いの魔力。でも……これまでの幾度かの経験と、先程の堅い誓いが私を助けた。ゆっくりと徐々に、心の中の揺り籠の回転は加速し、呪いをスレイバート様の中から引き剥がしてゆく。
「――――……!」
異変を感じたスレイバート様が私の背中を叩くが、変わらず私は彼にしがみつき、唇を合わせ続けた。私の身体がどうなっても……ここだけは譲れない。必ず彼をこの呪いから解放してみせる。
(もう……この人をこれ以上苦しめさせない!)
息が途絶えそうになる中、そうして唇を合わせ続けた時間はいかほどだったのか……。
永遠にも感じられる時間の中で、徐々にこちらに流れ込む呪いの流れは、か細く……弱いものとなり……。
そして、ついに最後の一滴が……私の内側へと、消えた。