魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
「じゃあ、私にも協力させてくれない?」
「えっ?」
驚いた表情を見せる彼に、私は自分の考えを伝えてみる。
「簡単に帰ることができない場所で、ボースウィン家の人たちにも気兼ねしているのは、なんとなく分かったわ。でも、そんなに長い間気にしていることなら、諦めずになにか方法を探すべきだと思うの。あなたはひとりじゃない。スレイバート様たちが頼りづらくても、町長さんや騎士団の仲間、知り合いだって声を掛ければきっと手伝ってくれる。それに向こうに隠れて出入りしている人だって探せば見つかるかも。私だって、噂の聞き込みくらいなら手伝えるしね」
「でも……僕は、これ以上皆に迷惑は――」
「迷惑なんかじゃないわ」
伸ばした両手で、向かいに座る彼の手を包み込む。
「だってルシドは、今も笑顔で私を助けてくれてるじゃない。それと同じで私も、大切な人の役に立つことなら、どんな苦労をしたって惜しくない。だからあなたが本当に必要だと思うことなら、誰かの手を借りることを躊躇わないで。きっとあなたが喜んでくれたら、周りの私たちも笑顔になれるから」
「えっ?」
驚いた表情を見せる彼に、私は自分の考えを伝えてみる。
「簡単に帰ることができない場所で、ボースウィン家の人たちにも気兼ねしているのは、なんとなく分かったわ。でも、そんなに長い間気にしていることなら、諦めずになにか方法を探すべきだと思うの。あなたはひとりじゃない。スレイバート様たちが頼りづらくても、町長さんや騎士団の仲間、知り合いだって声を掛ければきっと手伝ってくれる。それに向こうに隠れて出入りしている人だって探せば見つかるかも。私だって、噂の聞き込みくらいなら手伝えるしね」
「でも……僕は、これ以上皆に迷惑は――」
「迷惑なんかじゃないわ」
伸ばした両手で、向かいに座る彼の手を包み込む。
「だってルシドは、今も笑顔で私を助けてくれてるじゃない。それと同じで私も、大切な人の役に立つことなら、どんな苦労をしたって惜しくない。だからあなたが本当に必要だと思うことなら、誰かの手を借りることを躊躇わないで。きっとあなたが喜んでくれたら、周りの私たちも笑顔になれるから」