魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
「ほら、あそこに祠があるでしょ。村人たちはこの湖に精霊様がおわすのだと信じて、定期的に捧げものをしに来ているらしいです」
「へぇ~……」
私は立ち上がると、その祠に足を向けた。
肩ぐらいの高さに組み上げられた木の台の上には、ミニチュアサイズの小屋が建てられ、その内側では、小さな女神様の像が両手を組んで佇んでいるのだった。
「……かわいい。これがこの地方を守るとされる精霊様なのね」
雪のように色白で、長い髪をした淑やかで儚げな女性の像に私は笑いかけると、同じように両手を合わせて祈っておいた。
台の前に置かれたバスケットには、定期的に村で開かれる祭りの際に村で穫れた新鮮な作物が奉納され、村人は彼女に毎年豊穣の感謝を捧げるということだ。とても大事にされているようだし、きっと彼女はこれからもサンクリィの人々の幸せを見守っていてくれるだろう。
「さて、息子さんを探すんだったわね」
「そうですね。この辺りに留まってくれているといいんですけれど……」
今もちらほらといる観光客たちの話を聞きながら、私たちは湖の周辺を歩いて回る。しかしなかなか見つからない。
「へぇ~……」
私は立ち上がると、その祠に足を向けた。
肩ぐらいの高さに組み上げられた木の台の上には、ミニチュアサイズの小屋が建てられ、その内側では、小さな女神様の像が両手を組んで佇んでいるのだった。
「……かわいい。これがこの地方を守るとされる精霊様なのね」
雪のように色白で、長い髪をした淑やかで儚げな女性の像に私は笑いかけると、同じように両手を合わせて祈っておいた。
台の前に置かれたバスケットには、定期的に村で開かれる祭りの際に村で穫れた新鮮な作物が奉納され、村人は彼女に毎年豊穣の感謝を捧げるということだ。とても大事にされているようだし、きっと彼女はこれからもサンクリィの人々の幸せを見守っていてくれるだろう。
「さて、息子さんを探すんだったわね」
「そうですね。この辺りに留まってくれているといいんですけれど……」
今もちらほらといる観光客たちの話を聞きながら、私たちは湖の周辺を歩いて回る。しかしなかなか見つからない。