魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
でも、当時背の低かった少年にはいくら背伸びしても触れることもできず……それから毎日のように湖を訪れては、自分の背が高くなるのを待ち侘びていたのだという。
「やっと手が届きそうになって、嬉しくてはしゃいじゃって……。雪は崩れやすいから気を付けろってお母さんにも言われてたのに。本当に、ごめんなさい!」
責任を感じている少年の顔を見ると、私も強く叱ることはできそうになく。
「もういいわ。これからはお母さんの言うことはよく聞くようにしてね……」
少年の肩を叩いて励ますようにしていると、ぐぐっと雪を踏みしめる足音がして、小さな出入り口から内側に影が伸びた。
そして、枯れ枝をいくらか抱えたルシドが顔を出す。
「あっ、シルウィー様! よかった、お目覚めになられたんですね!」
ルシドはこちらが起きていることを確認するなり、手に持っていた枝を放り出して駆け寄ると、私の前に跪いた。そうして、大きく首を垂れる。
「やっと手が届きそうになって、嬉しくてはしゃいじゃって……。雪は崩れやすいから気を付けろってお母さんにも言われてたのに。本当に、ごめんなさい!」
責任を感じている少年の顔を見ると、私も強く叱ることはできそうになく。
「もういいわ。これからはお母さんの言うことはよく聞くようにしてね……」
少年の肩を叩いて励ますようにしていると、ぐぐっと雪を踏みしめる足音がして、小さな出入り口から内側に影が伸びた。
そして、枯れ枝をいくらか抱えたルシドが顔を出す。
「あっ、シルウィー様! よかった、お目覚めになられたんですね!」
ルシドはこちらが起きていることを確認するなり、手に持っていた枝を放り出して駆け寄ると、私の前に跪いた。そうして、大きく首を垂れる。