魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
「それは一体……」
「あの大樹の枝に引っ掛かっていたものらしいのよ。この子、これを取ろうとして必死に頑張っていたらしくて」
それをよく見せてあげようとルシドの目の前に提げたことで、偶然、宝石の土台となる金具の裏に目が留まった。刻まれているこれは……何かの、文字?
(持ち主の名前とかかしら……?)
一字一字、それを辿っていった私は、何度も聞き覚えがあったその綴りに目を見張った。
「え……ちょっと見てルシド! これ!」
「どうされたんです? 失礼――」
ルシドが横から顔を近づけ、私の手の平に乗せたペンダントの裏側を見て、仰天する。
「ア……ル……フリード。ってこれ、もしかしてアルフリード様の!?」
「間違いないのよね?」
「あの大樹の枝に引っ掛かっていたものらしいのよ。この子、これを取ろうとして必死に頑張っていたらしくて」
それをよく見せてあげようとルシドの目の前に提げたことで、偶然、宝石の土台となる金具の裏に目が留まった。刻まれているこれは……何かの、文字?
(持ち主の名前とかかしら……?)
一字一字、それを辿っていった私は、何度も聞き覚えがあったその綴りに目を見張った。
「え……ちょっと見てルシド! これ!」
「どうされたんです? 失礼――」
ルシドが横から顔を近づけ、私の手の平に乗せたペンダントの裏側を見て、仰天する。
「ア……ル……フリード。ってこれ、もしかしてアルフリード様の!?」
「間違いないのよね?」