魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
私が少年を手放しに褒めると、彼は照れ臭そうに鼻の下をこすって笑う。
「トラブルはありましたけど……いいお土産ができましたね」
その様子を見ていたルシドがこちらに笑いかけ、私もそのペンダントを大事にハンカチでくるんで、身に着けていたポーチにしまい込む。これを見たらスレイバート様がどんな顔をするか、想像しながら。
それはそうと、ルシドのマントをお尻に敷いたままだった。恥ずかしく思いながらそれを返すと、後は三人で焚火を囲み肩を寄せ合って、話題は少年の家族の話に……。
「聞いてよ! 父さんったら、情けないんだぁ。村を守る兵士なのに、いっつもお母さんには頭が上がらなくてね。お酒を飲んで帰ってくる時はいっつもおみやげがないと家に入れてもらえないんだ。どうしてそんなに勝てないのって父さんに聞いたら、「おうちには、女の人が王様になれる魔法がかかってる」んだって。それなら……僕も女の人に生まれた方がよかったかなぁ?」
「うふふ……どうかしら」
どうやらご両親の夫婦仲は円満らしく、楽しく暮らしていそうでなによりだった。ルシドと顔を見合わせて吹き出していると、少年のお腹が小さく鳴る。
「トラブルはありましたけど……いいお土産ができましたね」
その様子を見ていたルシドがこちらに笑いかけ、私もそのペンダントを大事にハンカチでくるんで、身に着けていたポーチにしまい込む。これを見たらスレイバート様がどんな顔をするか、想像しながら。
それはそうと、ルシドのマントをお尻に敷いたままだった。恥ずかしく思いながらそれを返すと、後は三人で焚火を囲み肩を寄せ合って、話題は少年の家族の話に……。
「聞いてよ! 父さんったら、情けないんだぁ。村を守る兵士なのに、いっつもお母さんには頭が上がらなくてね。お酒を飲んで帰ってくる時はいっつもおみやげがないと家に入れてもらえないんだ。どうしてそんなに勝てないのって父さんに聞いたら、「おうちには、女の人が王様になれる魔法がかかってる」んだって。それなら……僕も女の人に生まれた方がよかったかなぁ?」
「うふふ……どうかしら」
どうやらご両親の夫婦仲は円満らしく、楽しく暮らしていそうでなによりだった。ルシドと顔を見合わせて吹き出していると、少年のお腹が小さく鳴る。