魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
「でも……ここに来て、私が役立たずって分かった後もあなたたちは優しくしてくれて。初めて役に立てた時は、嬉しかった。その時、こういうことなんだなって思ったんです。利用されるのと、やりたいからやるのじゃ、全然違う。誰かの望みと、初めて私の想いが繋がったんだって」
スレイバート様は、たどたどしい私の言葉にも真剣に耳を傾けてくれている。なら……わずかでもいいから、私の胸に宿る想いが彼に伝わって欲しいと、心を籠めて語り掛ける。
「領民の人達は、きっとスレイバート様にこの領地を立派に繁栄させて欲しいって、期待していますよね……そして、それにあなたも応えようと頑張っていて、それは今の私と同じ。それで両方とも幸せになれるのなら……いいことなんだと思います。けど……なんだか、ちょっとだけ一方的な気もしていて」
「一方的……?」
スレイバート様の顔に疑問が浮かぶ。やっぱりこの人の中には、人になにかをしてもらってもいいという発想がない。私は、それをなんとか分かってもらいたい。
「私が気になってるのは、じゃああなたは、苦しい時一体誰に助けを求められるんだろうってことで……それを安心してできる相手が、必要になんじゃないかって思いました。テレサは妹で、ルシドは、部下だし――」
「それにお前がなってくれるってのか?」
スレイバート様は、たどたどしい私の言葉にも真剣に耳を傾けてくれている。なら……わずかでもいいから、私の胸に宿る想いが彼に伝わって欲しいと、心を籠めて語り掛ける。
「領民の人達は、きっとスレイバート様にこの領地を立派に繁栄させて欲しいって、期待していますよね……そして、それにあなたも応えようと頑張っていて、それは今の私と同じ。それで両方とも幸せになれるのなら……いいことなんだと思います。けど……なんだか、ちょっとだけ一方的な気もしていて」
「一方的……?」
スレイバート様の顔に疑問が浮かぶ。やっぱりこの人の中には、人になにかをしてもらってもいいという発想がない。私は、それをなんとか分かってもらいたい。
「私が気になってるのは、じゃああなたは、苦しい時一体誰に助けを求められるんだろうってことで……それを安心してできる相手が、必要になんじゃないかって思いました。テレサは妹で、ルシドは、部下だし――」
「それにお前がなってくれるってのか?」