魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
「各々、結界装置の準備を!」
「おおっ!」
「えっ、ここからどうなるの?」
円の外周から光の筋が中心に向かって連続で伸び、立体的な半球型の結界を形作った。小さな町なら包み込めそうなそのサイズに、観衆たちもざわめく。
どうやら、なにかが始まりそうだ。
「さあ、今日一番の見所ですよ……!」
テレサの弾む声に集中した私の目が、円の中央に進み出たふたりの男性を捉えた。
「あ! あれって……」
遠目にも分かりやすい、美しき銀の髪と金の髪。
それはもちろん、この地を治める若き領主スレイバート様と、騎士団一番の出世頭ルシド。女性陣から、輪をかけてものすごい数の声援が上がる。
「おおっ!」
「えっ、ここからどうなるの?」
円の外周から光の筋が中心に向かって連続で伸び、立体的な半球型の結界を形作った。小さな町なら包み込めそうなそのサイズに、観衆たちもざわめく。
どうやら、なにかが始まりそうだ。
「さあ、今日一番の見所ですよ……!」
テレサの弾む声に集中した私の目が、円の中央に進み出たふたりの男性を捉えた。
「あ! あれって……」
遠目にも分かりやすい、美しき銀の髪と金の髪。
それはもちろん、この地を治める若き領主スレイバート様と、騎士団一番の出世頭ルシド。女性陣から、輪をかけてものすごい数の声援が上がる。