魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
ルシドはそれを必死に防ぎ、三度大きく吹き飛ばされながらも再び剣を持ち上げようとしたが……気が付けば目の前に迫っていたスレイバート様が、それを手の届かないところへ弾き飛ばす。
そして彼を、容赦なく打ち据えた。何度も何度も……。
『あぐっ……! うぁっ……』
「っ――――ちょっと、止めなくていいの!?」
「……審判!」
ルシドの押し殺した悲鳴に青ざめた私がテレサの肩を揺すると、彼女は難しい顔をしつつも、訓練場に駆け寄り凛とした声で呼びかけてくれた。
「――そこまで! 勝者、ボースウィン公爵スレイバート殿!」
審判役の騎士も迷っていたようだが、そこで旗が上がり、ようやく鈍い打撃音が止まる。ぐらりとルシドの身体が地面に倒れ伏した。
「さすが、誉れ高き大英雄アルフリード様のご子息だ! 素晴らしい試合だったな!」
「きゃぁああああ~! ルシド君もよく頑張ったわ、どうか気を落とさないで!」
そして彼を、容赦なく打ち据えた。何度も何度も……。
『あぐっ……! うぁっ……』
「っ――――ちょっと、止めなくていいの!?」
「……審判!」
ルシドの押し殺した悲鳴に青ざめた私がテレサの肩を揺すると、彼女は難しい顔をしつつも、訓練場に駆け寄り凛とした声で呼びかけてくれた。
「――そこまで! 勝者、ボースウィン公爵スレイバート殿!」
審判役の騎士も迷っていたようだが、そこで旗が上がり、ようやく鈍い打撃音が止まる。ぐらりとルシドの身体が地面に倒れ伏した。
「さすが、誉れ高き大英雄アルフリード様のご子息だ! 素晴らしい試合だったな!」
「きゃぁああああ~! ルシド君もよく頑張ったわ、どうか気を落とさないで!」