魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
意外そうなディオニヒトの言葉に、ヴェロニカはぴくりと眉を動かすと小さく首を振った。
「いえいえ、なにも。でも、私も神殿関係者としては大変気になりますわ。この国にも、いまだ瘴気騒ぎで悩む民草は多い。もし、本当に大量の瘴気を消すことのできるような、そんな存在が現れたのなら……素晴らしいことではありませんの」
ヴェロニカは品を作ると、ぐっとディオニヒトに身体を寄せ、彼の胸元を撫でて甘えた。
「ねえ、ディオニヒト様……どうでしょう。今度ふたりでそちらの領地を訪ねてみるというのは。私たちの婚約も決まったことですし、結婚を控え一度くらいは一緒に旅に掛けるというのも、よき経験になるのではないかしら」
「なるほどな。婚前旅行というわけか……だが、お父上たちがなんというか」
その蠱惑的な感触に魅了されながらも、ディオニヒトが答えを濁していると、ヴェロニカはさらに彼にぴたりと張り付いて誘惑する。
「お願いいたしますわ、ディオニヒト様。王都から遠く離れた場所でしたら、こちらよりもっと大胆なこともできるかもしれませんし……。ねえ……私、もっとあなたとの逢瀬を楽しみたいの……」
「――――んぐっ」
「いえいえ、なにも。でも、私も神殿関係者としては大変気になりますわ。この国にも、いまだ瘴気騒ぎで悩む民草は多い。もし、本当に大量の瘴気を消すことのできるような、そんな存在が現れたのなら……素晴らしいことではありませんの」
ヴェロニカは品を作ると、ぐっとディオニヒトに身体を寄せ、彼の胸元を撫でて甘えた。
「ねえ、ディオニヒト様……どうでしょう。今度ふたりでそちらの領地を訪ねてみるというのは。私たちの婚約も決まったことですし、結婚を控え一度くらいは一緒に旅に掛けるというのも、よき経験になるのではないかしら」
「なるほどな。婚前旅行というわけか……だが、お父上たちがなんというか」
その蠱惑的な感触に魅了されながらも、ディオニヒトが答えを濁していると、ヴェロニカはさらに彼にぴたりと張り付いて誘惑する。
「お願いいたしますわ、ディオニヒト様。王都から遠く離れた場所でしたら、こちらよりもっと大胆なこともできるかもしれませんし……。ねえ……私、もっとあなたとの逢瀬を楽しみたいの……」
「――――んぐっ」