魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
どいつもこいつも……どうして周りはこうまでして、揃いも揃って俺にシルウィーを勧めて……ってのは、さんざん言われた通りか。瘴気を打ち消せる力を得た今、能力や性格の面では申し分ない。マルグリットの娘であるという将来性もあって、家のごたごたさえ片付けばそこそこ優良物件なのだ。
(……それにあいつ、結構可愛いからな)
地味に見えて意外と着飾れば上流階級の美女たちにも見劣りしないし、なによりたまに見せる笑顔が心をほっとさせる。それもまた才能だ。
「皆あなた様に幸せになってもらいたいのですよ。私もシルウィー様は、とても素敵な女性で、きっと将来大きくあなた様を支えてくれると思いますしね」
(胡散くせー……)
思わずあいつのことを思い出していると、クラウスがにやにやと口元を緩めて褒め称えた。
シルウィーに対する好意もあるのだろうが、その笑みからはボースウィン家に優秀な人間を迎え入れたいという思惑が透けて見える。
だからこそ、俺がこれ以上話を聞く気はないと顔を背けると、別件があったのかクラウスはここで一枚の手紙を差し出してくる。
(……それにあいつ、結構可愛いからな)
地味に見えて意外と着飾れば上流階級の美女たちにも見劣りしないし、なによりたまに見せる笑顔が心をほっとさせる。それもまた才能だ。
「皆あなた様に幸せになってもらいたいのですよ。私もシルウィー様は、とても素敵な女性で、きっと将来大きくあなた様を支えてくれると思いますしね」
(胡散くせー……)
思わずあいつのことを思い出していると、クラウスがにやにやと口元を緩めて褒め称えた。
シルウィーに対する好意もあるのだろうが、その笑みからはボースウィン家に優秀な人間を迎え入れたいという思惑が透けて見える。
だからこそ、俺がこれ以上話を聞く気はないと顔を背けると、別件があったのかクラウスはここで一枚の手紙を差し出してくる。