魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
それについて、私は私なりに配慮し――最後にひとつだけ意見をさせてもらった。
当家の都合でスレイバート様の婚期を遅らせないためにも、私は見て見ぬふりをしますので、この期間に積極的に新しい恋愛に取り組んでいただきたいと。
すると、なにが悪かったのか……ふたりは非常に微妙な顔をして黙り込み、その時の様子は強く印象に残っている――。
近況としては大体そのような感じだろうか。
引き続きこれからも私周りでは色々と問題が絶えなさそうだ。できれば今日も穏便に顔合わせを終わらせてレーフェルの街へと帰り着き、調子を崩して苦しんでいるテレサの様子を見てあげたいなと思いながら、私はスレイバート様に合わせて足を踏み出そうとした。
そこで、カツッと間抜けな私の爪先が石畳の隙間に突っかかる。
「きゃ――」
「っと、危ねえな」
当家の都合でスレイバート様の婚期を遅らせないためにも、私は見て見ぬふりをしますので、この期間に積極的に新しい恋愛に取り組んでいただきたいと。
すると、なにが悪かったのか……ふたりは非常に微妙な顔をして黙り込み、その時の様子は強く印象に残っている――。
近況としては大体そのような感じだろうか。
引き続きこれからも私周りでは色々と問題が絶えなさそうだ。できれば今日も穏便に顔合わせを終わらせてレーフェルの街へと帰り着き、調子を崩して苦しんでいるテレサの様子を見てあげたいなと思いながら、私はスレイバート様に合わせて足を踏み出そうとした。
そこで、カツッと間抜けな私の爪先が石畳の隙間に突っかかる。
「きゃ――」
「っと、危ねえな」