魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
「悪いシルウィー。内密な話があってな。少し席を外すから、どっかで休んどいてくれ」
「は、はい。お気を付けて」
彼はやや心配そうに私を見つめたものの、真剣な顔でその女性のもとへと歩いて行ってしまう。あの方は単なる知り合いなのか……それとも。
「スレイバートを好いておるのか?」
「へっ……!? ちが、ああ……えっと」
今はまだ、はいそうですと答えておけばいいものを、予定外の質問に狼狽えてしまった私。それをおかしそうに笑った後、クリム様はちらりと私の胸元に目をやった。
「てっきり恋仲だと思っておったが、違うのかの? そのペンダントはアルフリードのものじゃろ?」
そこには、ターコイズブルーの宝石が嵌まったペンダントが収まっている。先日、サンクリィの村で少年と交換してもらったものだ。クリム様はスレイバート様と仲が良いし、お父上と懇意だったとしても当然か。
「たまたま旅先で見つけまして。返そうとしたんですが、スレイバート様がお守りとして身に着けておくようにって……」
「は、はい。お気を付けて」
彼はやや心配そうに私を見つめたものの、真剣な顔でその女性のもとへと歩いて行ってしまう。あの方は単なる知り合いなのか……それとも。
「スレイバートを好いておるのか?」
「へっ……!? ちが、ああ……えっと」
今はまだ、はいそうですと答えておけばいいものを、予定外の質問に狼狽えてしまった私。それをおかしそうに笑った後、クリム様はちらりと私の胸元に目をやった。
「てっきり恋仲だと思っておったが、違うのかの? そのペンダントはアルフリードのものじゃろ?」
そこには、ターコイズブルーの宝石が嵌まったペンダントが収まっている。先日、サンクリィの村で少年と交換してもらったものだ。クリム様はスレイバート様と仲が良いし、お父上と懇意だったとしても当然か。
「たまたま旅先で見つけまして。返そうとしたんですが、スレイバート様がお守りとして身に着けておくようにって……」