魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
「テレサ様の様子も見せていただきましたが、大分体調が良くなってきたようですね。運んだ粥も少しですが食べてくれていました」
「本当? 食欲が戻って来たのならよかった」
今回のことで、大した家事ができない私だけだと、こういう時同居人に辛い思いをさせてしまうのだなと思い知ることになった。一般家庭では仕事をしながら、小さい子供の面倒を見ていたりするというのだから、信じられない気分だ。いずれはテレサもお城に戻ることになるだろうし……その時までにもっといろんなことを学ばなきゃ、今後自分の力で暮らしていくことは出来ない。部屋のお掃除や食後の後片付けくらいでわたわたしているようじゃ、まだまだなのだ。
「はあ……ちゃんとした大人に早くなれるよう頑張りたいわ」
「時間がかかるのは仕方ありませんよ、これまでそんなことをする必要なんてなかったんですから。でもちゃんと努力していけば、専門的なこと以外は大体できるようになるものだと、僕は思ってます。きっと大丈夫」
ルシドの励ましの言葉のおかげで、少しは気が楽になった気がする。
店にいる時の彼は甲冑などの物々しい姿を控えていて、普通のお洒落な青年といった感じだ。商家の息子でもあるからか、流行のデザインを抑えたシャツやパンツを纏っていて、それとなく自分の魅力を引き出し方がわかっているようで格好いい。ただ、なにかあった時のために剣だけはベルトに吊るされている。
「本当? 食欲が戻って来たのならよかった」
今回のことで、大した家事ができない私だけだと、こういう時同居人に辛い思いをさせてしまうのだなと思い知ることになった。一般家庭では仕事をしながら、小さい子供の面倒を見ていたりするというのだから、信じられない気分だ。いずれはテレサもお城に戻ることになるだろうし……その時までにもっといろんなことを学ばなきゃ、今後自分の力で暮らしていくことは出来ない。部屋のお掃除や食後の後片付けくらいでわたわたしているようじゃ、まだまだなのだ。
「はあ……ちゃんとした大人に早くなれるよう頑張りたいわ」
「時間がかかるのは仕方ありませんよ、これまでそんなことをする必要なんてなかったんですから。でもちゃんと努力していけば、専門的なこと以外は大体できるようになるものだと、僕は思ってます。きっと大丈夫」
ルシドの励ましの言葉のおかげで、少しは気が楽になった気がする。
店にいる時の彼は甲冑などの物々しい姿を控えていて、普通のお洒落な青年といった感じだ。商家の息子でもあるからか、流行のデザインを抑えたシャツやパンツを纏っていて、それとなく自分の魅力を引き出し方がわかっているようで格好いい。ただ、なにかあった時のために剣だけはベルトに吊るされている。