魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
「騎士だからって、戦いばっかりやってるわけじゃないんですよ。特に魔法士は扱き使われがちなんですから。水魔法士は洗濯、火魔法士は飯炊き風呂焚き、土魔法士は仮の住居を立てたりしますし……雨が降った日なんかは風魔法士はひっぱりだこで、くたくたでしたよ」
他にも彼は、騎士団での失敗談や面白おかしい事件などを聞かせてくれ、終始笑顔のまま食事は進んでいった。
「でもね、最近は魔道具に立場を奪われがちなんです。当然ですよね、魔法は使える人も限られるし、長い修業が必要ですから。そのうち失伝するものも出てくるかもしれない」
「でも魔道具だって、魔石がなくちゃ動かないわ。となると結局一番頼りになるのは自分の身体ってことにならない?」
「それはそう思いますね。なので、シルウィー様も時間があれば、少し運動をすることを心がけましょう。体力がつけば、だいたいのことが楽になりますから」
「う……(藪蛇だったかも)」
正直気は進まないけれど、彼の言うことは間違っていない。こうして自分の力で暮らしていくと決めた以上、甘えてはいられないのだ。日常生活の基本は身体を動かすことだし、運動が苦手だからといって、いつまでもそっぽを向いてはいられない。
体力づくりに家事に仕事にと、やるべきことは山積みだけれど……でもそのすべてが自分に返ってくるというのなら、張り合いも出ようというもの。
他にも彼は、騎士団での失敗談や面白おかしい事件などを聞かせてくれ、終始笑顔のまま食事は進んでいった。
「でもね、最近は魔道具に立場を奪われがちなんです。当然ですよね、魔法は使える人も限られるし、長い修業が必要ですから。そのうち失伝するものも出てくるかもしれない」
「でも魔道具だって、魔石がなくちゃ動かないわ。となると結局一番頼りになるのは自分の身体ってことにならない?」
「それはそう思いますね。なので、シルウィー様も時間があれば、少し運動をすることを心がけましょう。体力がつけば、だいたいのことが楽になりますから」
「う……(藪蛇だったかも)」
正直気は進まないけれど、彼の言うことは間違っていない。こうして自分の力で暮らしていくと決めた以上、甘えてはいられないのだ。日常生活の基本は身体を動かすことだし、運動が苦手だからといって、いつまでもそっぽを向いてはいられない。
体力づくりに家事に仕事にと、やるべきことは山積みだけれど……でもそのすべてが自分に返ってくるというのなら、張り合いも出ようというもの。