魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
私は本日も出された料理をきっちり胃の中に収めると、せめて少しは蓄えたエネルギーを有効活用すべく、席を立った。
「ご馳走様、とっても美味しかったわ。片付けは私に任せてたまにはゆっくり休んでちょうだい。テレサの様子も落ち着いてきたのなら、後は私が頑張ってなんとかするわ」
でもルシドは、私がそれを言い切る前に腕まくりをして食器を運び始めてしまっている。
「いいえ、手伝いますよ。他の騎士達にも今日は中で僕が様子を見ておくってことで、任せてもらってますから。交代の者が来るまでは、側で見守ります」
こう言われては、私としては強く出れない。なによりテレサは、このボースウィン領でスレイバート様の次に守られるべき尊い身分で、こうした生活が許されるのも腕利きの彼らが付いていてくれるからこそ。ならばできるだけ早くやるべきことを終わらせて、寂しがっているテレサを元気付けてあげよう。
「それなら悪いけどお願いするわ。今日中にやっておきたいこともいくつかあるし」
「もちろんです」
私たちはキッチンに食べ終えた食器を持ち運ぶと、一緒にそれを片付けていく。ルシドが手早く洗ってくれるお皿を拭いて棚に戻すだけだが、気心の知れた人とする共同作業はとても楽しい。
「ご馳走様、とっても美味しかったわ。片付けは私に任せてたまにはゆっくり休んでちょうだい。テレサの様子も落ち着いてきたのなら、後は私が頑張ってなんとかするわ」
でもルシドは、私がそれを言い切る前に腕まくりをして食器を運び始めてしまっている。
「いいえ、手伝いますよ。他の騎士達にも今日は中で僕が様子を見ておくってことで、任せてもらってますから。交代の者が来るまでは、側で見守ります」
こう言われては、私としては強く出れない。なによりテレサは、このボースウィン領でスレイバート様の次に守られるべき尊い身分で、こうした生活が許されるのも腕利きの彼らが付いていてくれるからこそ。ならばできるだけ早くやるべきことを終わらせて、寂しがっているテレサを元気付けてあげよう。
「それなら悪いけどお願いするわ。今日中にやっておきたいこともいくつかあるし」
「もちろんです」
私たちはキッチンに食べ終えた食器を持ち運ぶと、一緒にそれを片付けていく。ルシドが手早く洗ってくれるお皿を拭いて棚に戻すだけだが、気心の知れた人とする共同作業はとても楽しい。