魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
「見ていたら分かりますよ。今回もすぐにシルウィー様の下に駆け付けられたみたいだし……ふふっ、やっぱり僕じゃ、あの人には敵わないみたいですね」
「そ、そんな……人の良さはそれぞれだもの。優劣は決められないわ」
「なんてね……冗談です。羨ましさはありますけど、僕は僕なりに自分を気に入ってますから」
わずかに切なさを頬に浮かべたルシドをとりなすと、彼はすぐに表情を笑いに変えた。
拗ねてしまったのか、それともからかわれただけなのか……私が反応に困っていると彼は、私に良いことを教えてくれる。
「スレイバート様は、ブルーベリーがお好きなんですよ。瞳の色と似てるからって」
「そうなの? 面と向かっては言えないけど、なんだかかわいい」
ブルーベリーといえば、寒い地域でもよく育つ植物らしく、こちらに来てよく食卓でも目にしたからそう意外でもないけれど……私も、自分の持つ色に愛着を抱く気持ちは分かる。
地味だし陰気で重たい感じもするこの黒髪と目だけれど、どうしても嫌いにはなり切れず、最近街歩きをする時も、ついそれに合いそうな髪留めや化粧品に目がいってしまったりする。
「そ、そんな……人の良さはそれぞれだもの。優劣は決められないわ」
「なんてね……冗談です。羨ましさはありますけど、僕は僕なりに自分を気に入ってますから」
わずかに切なさを頬に浮かべたルシドをとりなすと、彼はすぐに表情を笑いに変えた。
拗ねてしまったのか、それともからかわれただけなのか……私が反応に困っていると彼は、私に良いことを教えてくれる。
「スレイバート様は、ブルーベリーがお好きなんですよ。瞳の色と似てるからって」
「そうなの? 面と向かっては言えないけど、なんだかかわいい」
ブルーベリーといえば、寒い地域でもよく育つ植物らしく、こちらに来てよく食卓でも目にしたからそう意外でもないけれど……私も、自分の持つ色に愛着を抱く気持ちは分かる。
地味だし陰気で重たい感じもするこの黒髪と目だけれど、どうしても嫌いにはなり切れず、最近街歩きをする時も、ついそれに合いそうな髪留めや化粧品に目がいってしまったりする。