魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
(……危ないっ!)
私は思わずその迫力に目をつぶる。でも、その後耳に届いたのはくぐもった呻き声と、ズシャリという重たい金属音。
なんと、甲冑姿の黒騎士が一撃で倒れ伏していた。ルシドは剣すら抜いていないのに。
「さあ、次はどなたです」
「……おい、魔法士だ。一気にやるぞ」「ああ……」
注意して見れば、今もルシドの両手は緑色の魔力で輝いている。警戒した騎士達が、今度は三方から同時に襲い掛かった。
だが、結果は変わらない。私にはよく見えなかったが、ルシドは騎士達のコンビネーションを冷静に見てとるや、わずかな攻撃間隔のずれをすぐに見抜いたようだ。ひとりずつ攻撃を躱しざまに、胴体部に手のひらを当てて吹き飛ばしていった。
瞬く間に計四人の負傷者が積み重なり、向こう側の指揮官らしき人物が慌てて号令をかけようとする。
「ぜ、全員で一斉にっ‼」
「遅い!」
私は思わずその迫力に目をつぶる。でも、その後耳に届いたのはくぐもった呻き声と、ズシャリという重たい金属音。
なんと、甲冑姿の黒騎士が一撃で倒れ伏していた。ルシドは剣すら抜いていないのに。
「さあ、次はどなたです」
「……おい、魔法士だ。一気にやるぞ」「ああ……」
注意して見れば、今もルシドの両手は緑色の魔力で輝いている。警戒した騎士達が、今度は三方から同時に襲い掛かった。
だが、結果は変わらない。私にはよく見えなかったが、ルシドは騎士達のコンビネーションを冷静に見てとるや、わずかな攻撃間隔のずれをすぐに見抜いたようだ。ひとりずつ攻撃を躱しざまに、胴体部に手のひらを当てて吹き飛ばしていった。
瞬く間に計四人の負傷者が積み重なり、向こう側の指揮官らしき人物が慌てて号令をかけようとする。
「ぜ、全員で一斉にっ‼」
「遅い!」