魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
――それから、話し合いがどういう道筋を辿ったのかは知らない。
でも、部屋から出てきたふたりの顔は意外にもすっきりしたもので……きっとお互いが納得する答えを出すことができたのだと思った。
そしてその後ふたりから聞かされたのだ。ルシドがお姉さんを助けるために、セルベリア共和国行きを希望していることを――。
「スレイバート様……結局僕は最後まで、あなたを悩ませてしまってばかりでしたね」
別れを見送る私たち三人の内、まずルシドが向かい合ったのは、少し前まですれ違うことが続いていたスレイバート様だ。
これは後から聞いた話だが……実は、あのクリム様のお屋敷で見かけた美しい女性こそが、ルシドの姉君であるアイリーン様であったのだとか。
彼女の立場は今、ある窮地に立たされており、あの宴でのスレイバート様との接触が、ルシドの近況を知る最後のチャンスだったらしい。
でも、部屋から出てきたふたりの顔は意外にもすっきりしたもので……きっとお互いが納得する答えを出すことができたのだと思った。
そしてその後ふたりから聞かされたのだ。ルシドがお姉さんを助けるために、セルベリア共和国行きを希望していることを――。
「スレイバート様……結局僕は最後まで、あなたを悩ませてしまってばかりでしたね」
別れを見送る私たち三人の内、まずルシドが向かい合ったのは、少し前まですれ違うことが続いていたスレイバート様だ。
これは後から聞いた話だが……実は、あのクリム様のお屋敷で見かけた美しい女性こそが、ルシドの姉君であるアイリーン様であったのだとか。
彼女の立場は今、ある窮地に立たされており、あの宴でのスレイバート様との接触が、ルシドの近況を知る最後のチャンスだったらしい。