魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
「すごく美味しい……」
「気に入ってもらえたようでよかったです。お代わり、いかがですか?」
「はい、お願いします」
すぐにカップは空っぽになり、テレサ様に代わりを注いでもらう中、私はルシドさんに気になっていた内容について尋ねかけた。
「それで……あの。私が魔法を防いだというのは……本当?」
「ええ、間違いなく。あれは驚きましたよ……」
どうも、彼の目撃談によると火吐き燕の数十もの火球が一気に私たちに迫った時、彼らはもう助からないことを覚悟したという。頼みの綱の領主様は気絶、残りは無力に震える小娘だけとくれば当然だ。
だが……信じがたいことにそれらの一斉攻撃は命中直前にまるで幻のように消え、困惑した魔物達に大きな隙が生まれた。
そこにルシドさんを初めとした騎士達が特攻をかけ、魔物達を追い散らし、なんとか救出に成功したのだとか。
「そ、それじゃ……あなたたちこそ命の恩人じゃないですか。どんなに感謝したらいいのか……」
「いえいえ。さっき言った通りスレイバート様が亡くなっていたら、僕らだけでなく領民すべてが心の支えを失うところでした……。礼を言うのはこちらのほうです」
「気に入ってもらえたようでよかったです。お代わり、いかがですか?」
「はい、お願いします」
すぐにカップは空っぽになり、テレサ様に代わりを注いでもらう中、私はルシドさんに気になっていた内容について尋ねかけた。
「それで……あの。私が魔法を防いだというのは……本当?」
「ええ、間違いなく。あれは驚きましたよ……」
どうも、彼の目撃談によると火吐き燕の数十もの火球が一気に私たちに迫った時、彼らはもう助からないことを覚悟したという。頼みの綱の領主様は気絶、残りは無力に震える小娘だけとくれば当然だ。
だが……信じがたいことにそれらの一斉攻撃は命中直前にまるで幻のように消え、困惑した魔物達に大きな隙が生まれた。
そこにルシドさんを初めとした騎士達が特攻をかけ、魔物達を追い散らし、なんとか救出に成功したのだとか。
「そ、それじゃ……あなたたちこそ命の恩人じゃないですか。どんなに感謝したらいいのか……」
「いえいえ。さっき言った通りスレイバート様が亡くなっていたら、僕らだけでなく領民すべてが心の支えを失うところでした……。礼を言うのはこちらのほうです」