魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
『申し開きのしようもありません! 僕は、一生を懸けてあなた方にお仕えし、ご恩を返すつもりでした。ですが、それはもうできそうにない……。お願いです、僕を……姉の元へ行かせてください!』
こいつなら絶対にこうするだろうと思っていたからこそ、言いたくなかった。
共和国に秘密裏に侵入する手段がないわけではない。しかしこのまま単身共和国に向かったところで、彼がアイリーンを身柄を救える見込みはほぼない。
だからこそ俺は、いくつかの条件を付け……臣下とも相談した上で、ある思惑の元にルシドをセルベリア共和国へと送り出すことにしたのだった……。
あいつは多分……いや、確実にシルウィーに恋心を抱き始めていて、成り行き上俺は彼に、シルウィーと姉の二択を迫ったことになる。
そうまでさせてしまった今、俺は今度こそ覚悟を決めてシルウィーをこの手で守らなきゃならない。あいつの特別な力のことは、いずれボースウィン領を越え、他の土地にも広まっていってしまうだろう。そうなる前に、ちゃんと今後について話し合う必要がある。そこでシルウィーが俺との結婚について、首をどちらに振るのだとしても。
こいつなら絶対にこうするだろうと思っていたからこそ、言いたくなかった。
共和国に秘密裏に侵入する手段がないわけではない。しかしこのまま単身共和国に向かったところで、彼がアイリーンを身柄を救える見込みはほぼない。
だからこそ俺は、いくつかの条件を付け……臣下とも相談した上で、ある思惑の元にルシドをセルベリア共和国へと送り出すことにしたのだった……。
あいつは多分……いや、確実にシルウィーに恋心を抱き始めていて、成り行き上俺は彼に、シルウィーと姉の二択を迫ったことになる。
そうまでさせてしまった今、俺は今度こそ覚悟を決めてシルウィーをこの手で守らなきゃならない。あいつの特別な力のことは、いずれボースウィン領を越え、他の土地にも広まっていってしまうだろう。そうなる前に、ちゃんと今後について話し合う必要がある。そこでシルウィーが俺との結婚について、首をどちらに振るのだとしても。