魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
皇家に嫁ぐ予定だった私に魔力の存在しないことがバレて、賠償金のカタにこちらに売り飛ばされてから数ヶ月。
そんな短い期間に魔物の襲撃で二度、不慮の事故に落下で一度――計三度も私は命を落としかけて、その度周りの人々に救われた。
でも……そんな日々を乗り越えてつい先日。新たに目覚めた瘴気吸収の能力を奪おうと目論んだ皇太子様と対峙したことで……私の能力はいかなる魔力も吸える能力にグレードアップし、そして念願の魔法を扱えるようにもなった。
相変わらず私自身の魔力が空のままであるため、使える魔法は周りの人やものから吸収した属性のものに限定されるが……それでも、私にとっては大きな進歩。
改めて思い返しても嬉しく、私はきっかけとなった胸元にある青い貴聖石に目をやった。
(いつか……あなたの名前も教えてね?)
これは前公爵であるアルフリード様が所持していた、霊銀製のペンダント。これをスレイバート様から預かってから、私は二度も、ここに宿る存在の力に助けられている。
声質は女性のものだと感じたが……はたして、彼女は何者なのか。そしてどうして、この中に留まっているのか。私に力を貸してくれる理由も含めていつか対話し、直接感謝を伝えてみたいものだ……。
そんな短い期間に魔物の襲撃で二度、不慮の事故に落下で一度――計三度も私は命を落としかけて、その度周りの人々に救われた。
でも……そんな日々を乗り越えてつい先日。新たに目覚めた瘴気吸収の能力を奪おうと目論んだ皇太子様と対峙したことで……私の能力はいかなる魔力も吸える能力にグレードアップし、そして念願の魔法を扱えるようにもなった。
相変わらず私自身の魔力が空のままであるため、使える魔法は周りの人やものから吸収した属性のものに限定されるが……それでも、私にとっては大きな進歩。
改めて思い返しても嬉しく、私はきっかけとなった胸元にある青い貴聖石に目をやった。
(いつか……あなたの名前も教えてね?)
これは前公爵であるアルフリード様が所持していた、霊銀製のペンダント。これをスレイバート様から預かってから、私は二度も、ここに宿る存在の力に助けられている。
声質は女性のものだと感じたが……はたして、彼女は何者なのか。そしてどうして、この中に留まっているのか。私に力を貸してくれる理由も含めていつか対話し、直接感謝を伝えてみたいものだ……。