魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
かつて私も、まるで家族のような三人の関係性に大きく助けられたから……。
近い将来にまたルシドがこの国を訪れ……テレサとスレイバート様と一緒に笑い合う姿を目にすることを、願わずにはいられないのだった。
◆
――そのままふたり仲良く連れ立って辿り着いたのは、ガラス張りの温室だ。
「今日はこちらの植物園で、生命力を分け与える魔法を練習しましょう」
多種多様な植物が栽培される室内へ、管理人に許可を取って入室すると、テレサは枯れたり萎れたりしている植物を見分け、まず私にお手本を見せてくれた。
「聖属性魔法も、他と基本的に使い方は変わりません。要は再生のイメージ。通常では、火や水といったそれぞれの元素に変換する魔力を生命の力へと……それが習得への第一歩でもあり、一番の難関とも言えるのです」
テレサはそう言うと、両の手を広げて私に見せ、すっと瞳の焦点をぼやけさせた。すると、そこからはふわりふわりと、金色の光粒が浮かび始める。おそらく、これが魔力から生み出された生命力なるものなのだろう。
近い将来にまたルシドがこの国を訪れ……テレサとスレイバート様と一緒に笑い合う姿を目にすることを、願わずにはいられないのだった。
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――そのままふたり仲良く連れ立って辿り着いたのは、ガラス張りの温室だ。
「今日はこちらの植物園で、生命力を分け与える魔法を練習しましょう」
多種多様な植物が栽培される室内へ、管理人に許可を取って入室すると、テレサは枯れたり萎れたりしている植物を見分け、まず私にお手本を見せてくれた。
「聖属性魔法も、他と基本的に使い方は変わりません。要は再生のイメージ。通常では、火や水といったそれぞれの元素に変換する魔力を生命の力へと……それが習得への第一歩でもあり、一番の難関とも言えるのです」
テレサはそう言うと、両の手を広げて私に見せ、すっと瞳の焦点をぼやけさせた。すると、そこからはふわりふわりと、金色の光粒が浮かび始める。おそらく、これが魔力から生み出された生命力なるものなのだろう。