魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
「ふ、触れてみていい?」
「少しならば大丈夫ですよ」
私は興味津々で彼女の差し出した手のひらにそっと触れる。するとじんわりと温かい光に指先が取り巻かれ、心なしか、先程の訓練での疲れが和らいでくる気がした。
「このくらいで。あまり健常な方が触れ続けると、元々の生命力が低下してしまいますから」
「……うん。でも、難しいっていうのが、なんとなくわかった気がするわ」
実際に生命力に触れてみることで、わずかだが理解が進んだ。
一般的な元素というものは、それぞれが、私たちのごく身近にあるものだ。魔法でなくても、何かを燃やして火を焚いたり、井戸から水を汲んで飲んだりと、日常的に触れている分イメージがとても掴みやすい。でも、それが生命力となると、健康、とか元気、とか曖昧なイメージが湧いて来るだけで、実体として分かりづらいことこの上ない。
私的魔法知識によると、この帝国内での魔法士の推定割合は、火、水、土が二割から二割五分、風が一割五分、残りが氷や雷などといった比較的珍しい属性のものである。そしてその中でも、聖属性魔力の保有者は全体の百分の一以下と、とりわけ希少だ。
なおかつ、その全員が魔法士として活躍できるほどの魔力量を持つわけではないとなると、その貴重さが分かってもらえるところだと思う。
「少しならば大丈夫ですよ」
私は興味津々で彼女の差し出した手のひらにそっと触れる。するとじんわりと温かい光に指先が取り巻かれ、心なしか、先程の訓練での疲れが和らいでくる気がした。
「このくらいで。あまり健常な方が触れ続けると、元々の生命力が低下してしまいますから」
「……うん。でも、難しいっていうのが、なんとなくわかった気がするわ」
実際に生命力に触れてみることで、わずかだが理解が進んだ。
一般的な元素というものは、それぞれが、私たちのごく身近にあるものだ。魔法でなくても、何かを燃やして火を焚いたり、井戸から水を汲んで飲んだりと、日常的に触れている分イメージがとても掴みやすい。でも、それが生命力となると、健康、とか元気、とか曖昧なイメージが湧いて来るだけで、実体として分かりづらいことこの上ない。
私的魔法知識によると、この帝国内での魔法士の推定割合は、火、水、土が二割から二割五分、風が一割五分、残りが氷や雷などといった比較的珍しい属性のものである。そしてその中でも、聖属性魔力の保有者は全体の百分の一以下と、とりわけ希少だ。
なおかつ、その全員が魔法士として活躍できるほどの魔力量を持つわけではないとなると、その貴重さが分かってもらえるところだと思う。