魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
ゆえに、その修行法も精霊教会のような組織の秘伝とされており、父親が使い手だったとはいえ、ほとんど独学で才能を伸ばした彼女の努力は推し量るべくもない。
一朝一夕で学べるはずのものではないと分かっていながらも、ちゃんと真剣に向かい合わなければとより一層気合を入れた私が注目していると……テレサは力を宿した手を、しおしおと元気のない苗木の元へ近づけていく。
すると苗木は、見る見るうちに張りと艶を取り戻し、ぴんと真上に向かって伸びた。青々と瑞々しい葉っぱの色が、その回復ぶりを知らせてくれる。
「このように、一番簡単なのが生命力譲渡の魔法なのです。肉体再生や、病魔覆滅の魔法においては様々な医療知識も必要ですので、おいおい覚えることといたしましょう。では、えいっ!」
彼女は、聖女めいた厳かな表情から途端に子供っぽく態度を崩すと、私にぎゅっと抱きついてきた。
「さあさお姉様、私から存分に魔力をお取りになってください。私もボースウィン家の娘ですし、魔力量には自信がありましてよ」
「べ、別に身体をくっつけなくてもいいんだけど、ね……?」
皇太子様との戦いで能力が進化した今の私なら、多少離れた対象からも魔力を吸い取れる。ただ、それを言ったところで無意味だろうなと私は諦め、祈りの姿勢でテレサから魔力を分けてもらう。
一朝一夕で学べるはずのものではないと分かっていながらも、ちゃんと真剣に向かい合わなければとより一層気合を入れた私が注目していると……テレサは力を宿した手を、しおしおと元気のない苗木の元へ近づけていく。
すると苗木は、見る見るうちに張りと艶を取り戻し、ぴんと真上に向かって伸びた。青々と瑞々しい葉っぱの色が、その回復ぶりを知らせてくれる。
「このように、一番簡単なのが生命力譲渡の魔法なのです。肉体再生や、病魔覆滅の魔法においては様々な医療知識も必要ですので、おいおい覚えることといたしましょう。では、えいっ!」
彼女は、聖女めいた厳かな表情から途端に子供っぽく態度を崩すと、私にぎゅっと抱きついてきた。
「さあさお姉様、私から存分に魔力をお取りになってください。私もボースウィン家の娘ですし、魔力量には自信がありましてよ」
「べ、別に身体をくっつけなくてもいいんだけど、ね……?」
皇太子様との戦いで能力が進化した今の私なら、多少離れた対象からも魔力を吸い取れる。ただ、それを言ったところで無意味だろうなと私は諦め、祈りの姿勢でテレサから魔力を分けてもらう。