魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
「なあシルウィー、祝ってやってくれるだろ? あいつ、お前にはずいぶん懐いてるみたいだし、その日一緒にいてやるだけでも喜ぶと思うんだ」
「ええ、それはもちろん。私もテレサのことは大好きですし」
彼が時折見せる兄としての一面を好ましく思いながら、私もぜひ彼女を一緒にお祝いしたいと頷く。
思えば、私が知る限りでもテレサが休んでいるのを見たのは、魔石店で体調を崩していた時くらいだ。その時以外はいずれも領内の色んな街とお城、加えて私のお店を行ったり来たりしつつ精力的に活動していた。そんな働き者の彼女もせめて生まれた日くらいは、お客様待遇で楽しむことに集中させてあげなければ。
だが……その前に私には超えるべきひとつの関門があった。
「あの……ひとつお伺いしてもよいですか?」
「ん、どうした?」
私はしばらく躊躇った後、そのひどく世間知らずな質問を口にする。
「誕生日とは、どのようなことをするんでしょう?」
「「へ?」」
「ええ、それはもちろん。私もテレサのことは大好きですし」
彼が時折見せる兄としての一面を好ましく思いながら、私もぜひ彼女を一緒にお祝いしたいと頷く。
思えば、私が知る限りでもテレサが休んでいるのを見たのは、魔石店で体調を崩していた時くらいだ。その時以外はいずれも領内の色んな街とお城、加えて私のお店を行ったり来たりしつつ精力的に活動していた。そんな働き者の彼女もせめて生まれた日くらいは、お客様待遇で楽しむことに集中させてあげなければ。
だが……その前に私には超えるべきひとつの関門があった。
「あの……ひとつお伺いしてもよいですか?」
「ん、どうした?」
私はしばらく躊躇った後、そのひどく世間知らずな質問を口にする。
「誕生日とは、どのようなことをするんでしょう?」
「「へ?」」