魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
それに、個人的に人にあげたことがあるものといえば、最近スレイバート様に差し上げたあのペンスタンドくらいだけど、あれだってこっそりテレサに選ぶのを手伝ってもらった。
(うう……私、本当に魔法のこと以外何にも知らないんだわ)
自分の無知さには頭を抱えて嘆くばかりだ。
思えば、この領地で暮らし始めるまで、私はほとんど自分の好みというものを持つ必要がなかった。でも今は、周りの人々が私の意見を尊重し、選ぶ自由を与えてくれて、少しずつ自分がどういったものを好むか理解が進んできている。おかげで今はもう無くなったが、私の魔石店の部屋には、いくつかお気に入りの小物が置いてあったりもしたのだ。
しかしながら、その好みが他人と共通である保証なんてない。
(う~ん、スレイバート様や、クラウスさんに聞くのが一番手っ取り早いんだろうけど……)
テレサはスレイバート様の言うように、心の優しい子だからこちらの贈り物ならなんでも喜んでくれるだろう。それに、彼女をよく知る人々に聞けば、適切な答えが返ってくるのは間違いない。でもそれはなんとなく、ちょっと不義理に思えるのだ。
(うう……私、本当に魔法のこと以外何にも知らないんだわ)
自分の無知さには頭を抱えて嘆くばかりだ。
思えば、この領地で暮らし始めるまで、私はほとんど自分の好みというものを持つ必要がなかった。でも今は、周りの人々が私の意見を尊重し、選ぶ自由を与えてくれて、少しずつ自分がどういったものを好むか理解が進んできている。おかげで今はもう無くなったが、私の魔石店の部屋には、いくつかお気に入りの小物が置いてあったりもしたのだ。
しかしながら、その好みが他人と共通である保証なんてない。
(う~ん、スレイバート様や、クラウスさんに聞くのが一番手っ取り早いんだろうけど……)
テレサはスレイバート様の言うように、心の優しい子だからこちらの贈り物ならなんでも喜んでくれるだろう。それに、彼女をよく知る人々に聞けば、適切な答えが返ってくるのは間違いない。でもそれはなんとなく、ちょっと不義理に思えるのだ。