魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
せっかくなら……自分で一生懸命テレサの嗜好を調査して、適当なものじゃなく誰が見ても彼女に似合うようなプレゼントを渡してあげたい。それに今後、こういう機会はもっと増えるはず。
(これもまた、ひとつ成長するための試練と捉えるべきよね。この機に、人を理解するということを学ばせてもらわなきゃ……!)
クラウスさんからも、以前誰かを知ろうとするならば、距離を縮める努力をすべきだと諭されたことだし、今度はいつも歩み寄ってくれるテレサに、私の方から近づいていく番だ。
ということで……。彼女と積極的に行動をともにし、ぜひベストな贈り物を――とそんな魂胆のもと、あれ以来なるべく近くで彼女を観察するようにしたのだけれど……。
(テレサって、はたから見ていると本当に生粋の侯爵令嬢なのよね。普段の姿が完璧すぎて、なおさらなにをあげたらいいのか……)
帝国で指折りのご令嬢である彼女は身に着けるものひとつとっても、とんでもなく高級で洗練されたものばかり。別に価値で勝負したいわけじゃない……けれど下手なものは送りたくないし、こうなるとアクセサリーの類は候補から外した方がよさそうだ。
――その内、領内のある街で下車した私たちは、街の治療院をいくつか訪問する。
(これもまた、ひとつ成長するための試練と捉えるべきよね。この機に、人を理解するということを学ばせてもらわなきゃ……!)
クラウスさんからも、以前誰かを知ろうとするならば、距離を縮める努力をすべきだと諭されたことだし、今度はいつも歩み寄ってくれるテレサに、私の方から近づいていく番だ。
ということで……。彼女と積極的に行動をともにし、ぜひベストな贈り物を――とそんな魂胆のもと、あれ以来なるべく近くで彼女を観察するようにしたのだけれど……。
(テレサって、はたから見ていると本当に生粋の侯爵令嬢なのよね。普段の姿が完璧すぎて、なおさらなにをあげたらいいのか……)
帝国で指折りのご令嬢である彼女は身に着けるものひとつとっても、とんでもなく高級で洗練されたものばかり。別に価値で勝負したいわけじゃない……けれど下手なものは送りたくないし、こうなるとアクセサリーの類は候補から外した方がよさそうだ。
――その内、領内のある街で下車した私たちは、街の治療院をいくつか訪問する。