魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
そこでも予想通りの注目具合だったけれど、護衛などもついて物々しい中、さりげなく矢面に立ち、私に気を遣わせない配慮もさすがだった。途中で本来の目的を忘れかけて街歩きを楽しんでしまっていた私は気を取り直し、彼女の好みの傾向を把握していく。
そこから垣間見えた等身大の彼女の姿は、ごく普通の女の子だ。
動植物と触れ合うのが好きで、人の手が入った温かみのある工芸品や編み物などに興味を惹かれ、お兄さんの影響でつい似た色合いの小物を揃えてしまうような、お茶目で可愛らしい少女。
その細い肩にはたくさんの重たい期待が乗せられているけれど、彼女はそれに目を逸らさず、苦しくても真っ直ぐに向かい合っていくんだろうなと、そう思える。
(もし、この先も側にいられるなら、彼女のそういう部分も大事にしてあげたいな)
今回のバースデーに訪れる彼女と距離の近い人々と同じように、私はテレサの令嬢でない側面も大切にしてあげたい。そうした気持ちを伝えられるようなアイテムが、きっとあるはず……と、ぼんやりと贈るプレゼントの方針が決まったところで、私たちは帰り際に一軒のカフェへと訪れた。
上品な内装の建物の日当たりのよい奥まった席に案内され、目敏い何人かのご令嬢に挨拶を受けた後、どういう経緯かお互いの母親についての話題となる。
そこから垣間見えた等身大の彼女の姿は、ごく普通の女の子だ。
動植物と触れ合うのが好きで、人の手が入った温かみのある工芸品や編み物などに興味を惹かれ、お兄さんの影響でつい似た色合いの小物を揃えてしまうような、お茶目で可愛らしい少女。
その細い肩にはたくさんの重たい期待が乗せられているけれど、彼女はそれに目を逸らさず、苦しくても真っ直ぐに向かい合っていくんだろうなと、そう思える。
(もし、この先も側にいられるなら、彼女のそういう部分も大事にしてあげたいな)
今回のバースデーに訪れる彼女と距離の近い人々と同じように、私はテレサの令嬢でない側面も大切にしてあげたい。そうした気持ちを伝えられるようなアイテムが、きっとあるはず……と、ぼんやりと贈るプレゼントの方針が決まったところで、私たちは帰り際に一軒のカフェへと訪れた。
上品な内装の建物の日当たりのよい奥まった席に案内され、目敏い何人かのご令嬢に挨拶を受けた後、どういう経緯かお互いの母親についての話題となる。