魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
「あらお兄様、こんなところにおいでになるなんて珍しいですわね。どうかしましたの?」
すると、スレイバート様はクラウスさんをぺっと放り出し、テレサの方を不満そうな口調で窘める。
「あのなぁ、お前が最近シルウィーにべったりなせいで、こいつ治癒魔法の練習しかやってねーって聞いたぞ? それが悪いとは言わねえ。けどな……元々なんのためにこいつに魔法を教えようってなったのかって話だ」
確かに、自己防衛のため覚えるはずだった魔法が、他者を治療する治癒魔法では本末転倒気味かも。だが、それを指摘されたテレサは果敢にも言い返した。
「でも、お優しいお姉様には人を傷付ける攻撃魔法なんて似合いません! それに、いざとなれば聖属性魔法にだって、他人を攻撃する術はあります。進んで使うことはありませんが……」
テレサは地面に落ちた青々としている葉っぱを摘まみ上げると、指先が光を発するほどの強い生命力を分け与えた。すると、それはまるで毒を注ぎ込まれたかのように黒く枯死してしまい、私はぞっとする。生物的な限界を越えて注ぎ込まれた力に、葉っぱはきっと耐え切れなかったのだ。
それを見たスレイバート様は、テレサを強めに諭す。
すると、スレイバート様はクラウスさんをぺっと放り出し、テレサの方を不満そうな口調で窘める。
「あのなぁ、お前が最近シルウィーにべったりなせいで、こいつ治癒魔法の練習しかやってねーって聞いたぞ? それが悪いとは言わねえ。けどな……元々なんのためにこいつに魔法を教えようってなったのかって話だ」
確かに、自己防衛のため覚えるはずだった魔法が、他者を治療する治癒魔法では本末転倒気味かも。だが、それを指摘されたテレサは果敢にも言い返した。
「でも、お優しいお姉様には人を傷付ける攻撃魔法なんて似合いません! それに、いざとなれば聖属性魔法にだって、他人を攻撃する術はあります。進んで使うことはありませんが……」
テレサは地面に落ちた青々としている葉っぱを摘まみ上げると、指先が光を発するほどの強い生命力を分け与えた。すると、それはまるで毒を注ぎ込まれたかのように黒く枯死してしまい、私はぞっとする。生物的な限界を越えて注ぎ込まれた力に、葉っぱはきっと耐え切れなかったのだ。
それを見たスレイバート様は、テレサを強めに諭す。