魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
「まあまあ! 治癒魔法の名手で、ボースウィン家に名を連ねるテレサ様自らが駆けつけてくださるなんて、なんと頼もしいこと! それに貴方様は今噂の……!? おふたりで揃われますと、丁度対照的にお互いを引き立て合って、素晴らしいご威光が感じられますわね!」
「よ、喜んでいただけたようで恐縮です……」
(ふふふ……さすがシルウィー様。知っていますか? あなたはいまやテレサ様と並んでボースウィン領夜明けの二大聖女と呼ばれているらしいですよ)
(なんですかそれ。……うっ、頭痛が……)
クラウスさんの耳を塞ぎたくなるコメントに、私は頭を抱えた。
最近私がよくテレサとセットで動いていたせいなのか、とにかく復興の波に乗って大騒ぎしたいのか。
この領地の人もよくもそんな大仰なあだ名を付けてくれたものである。多分黒髪の私が夜で、清楚な銀髪のテレサが爽やかな朝のイメージということなのだろうけど……。
途端に恥ずかしくなり通常対応もままならなくなった私の代わりに、テレサはハキハキと院長の相手をしてくれた。
「私たちこそ、ミレッザの住民たちの力になれて光栄です。さっそくお怪我で苦しんでいる方々のもとに向かいたいのですが……そういえば、精霊教会にご依頼は?」
「よ、喜んでいただけたようで恐縮です……」
(ふふふ……さすがシルウィー様。知っていますか? あなたはいまやテレサ様と並んでボースウィン領夜明けの二大聖女と呼ばれているらしいですよ)
(なんですかそれ。……うっ、頭痛が……)
クラウスさんの耳を塞ぎたくなるコメントに、私は頭を抱えた。
最近私がよくテレサとセットで動いていたせいなのか、とにかく復興の波に乗って大騒ぎしたいのか。
この領地の人もよくもそんな大仰なあだ名を付けてくれたものである。多分黒髪の私が夜で、清楚な銀髪のテレサが爽やかな朝のイメージということなのだろうけど……。
途端に恥ずかしくなり通常対応もままならなくなった私の代わりに、テレサはハキハキと院長の相手をしてくれた。
「私たちこそ、ミレッザの住民たちの力になれて光栄です。さっそくお怪我で苦しんでいる方々のもとに向かいたいのですが……そういえば、精霊教会にご依頼は?」