魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
一緒にいるだけで、前に進める勇気をもらえる気がした。
◆
結局その日は日暮れ近くまでを治療院で過ごし、魔物の襲撃で傷を受けた人の大半を治してあげることができた。
ほとんど役に立ったのはテレサだったが、院長も私たちの働きには非常に感謝してくれて、職員総出でのお見送りの上、またいつかこの街を案内したいとまで言ってくれた。
現状では爪痕も多く、普段通りの観光は望めないこの街だが、領内で暮らす限り、いずれまた訪れる機会はあるはず。その時を楽しみにしておこう。
「…………。うん、これで周囲の瘴気も消えたし、魔物の再出現に怯えなくて済むと思う」
「お疲れ様です、お姉様」
私は忘れずにミレッザの街を一望できる高台の上で瘴気を吸収すると、待ってくれていたテレサたちのもとに戻る。
「ごめんなさい、クラウスさん。骨休みどころじゃなかったですね」
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結局その日は日暮れ近くまでを治療院で過ごし、魔物の襲撃で傷を受けた人の大半を治してあげることができた。
ほとんど役に立ったのはテレサだったが、院長も私たちの働きには非常に感謝してくれて、職員総出でのお見送りの上、またいつかこの街を案内したいとまで言ってくれた。
現状では爪痕も多く、普段通りの観光は望めないこの街だが、領内で暮らす限り、いずれまた訪れる機会はあるはず。その時を楽しみにしておこう。
「…………。うん、これで周囲の瘴気も消えたし、魔物の再出現に怯えなくて済むと思う」
「お疲れ様です、お姉様」
私は忘れずにミレッザの街を一望できる高台の上で瘴気を吸収すると、待ってくれていたテレサたちのもとに戻る。
「ごめんなさい、クラウスさん。骨休みどころじゃなかったですね」