魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
よくよく見れば、彼の持つ剣はうっすらと魔術の光に覆われていた。
「こちらの剣には雷の魔法が込められていまして。魔法を使うため無防備になった魔法士くらいなら、一撃で昏倒させられる代物なんですねぇ。イメージする頭が働かなければ、あなたがたもどうしようもありませんよね?」
「ちくしょう……こんなやつ、反則だろ……」
そしてクラウスさんは懐から白く光る腕輪――おそらく装着者の魔力を絶つ類のもの――を取り出してくるくる回すと、苦々しく呟く青年の手首に手早くかけた。
「これで、あなたはしばらく……場合によっては一生魔法を使うことができません。お疲れさまでした……。魔法士であるという驕りと、そして安易に自分の行動に、他者の命を巻き添えにしようとしたことを、牢屋の中で反省なさい。……おっと、もう聞こえてはいませんか」
そうして――クラウスさんは剣を仕舞うと、気を失った青年を担いでいつもの余裕ある笑顔を浮かべたまま、私たちと合流する。
「やあ、よかったですねシルウィー様。これで大きな問題がひとつ片付いて、私も肩の荷が下りました。いや~、久々に良い運動になった。無理をしすぎると後で祟りますし、今日は彼を牢屋にぶち込んだらとっとと宿でゆっくり休むとしましょう」
「は……はあ」
「こちらの剣には雷の魔法が込められていまして。魔法を使うため無防備になった魔法士くらいなら、一撃で昏倒させられる代物なんですねぇ。イメージする頭が働かなければ、あなたがたもどうしようもありませんよね?」
「ちくしょう……こんなやつ、反則だろ……」
そしてクラウスさんは懐から白く光る腕輪――おそらく装着者の魔力を絶つ類のもの――を取り出してくるくる回すと、苦々しく呟く青年の手首に手早くかけた。
「これで、あなたはしばらく……場合によっては一生魔法を使うことができません。お疲れさまでした……。魔法士であるという驕りと、そして安易に自分の行動に、他者の命を巻き添えにしようとしたことを、牢屋の中で反省なさい。……おっと、もう聞こえてはいませんか」
そうして――クラウスさんは剣を仕舞うと、気を失った青年を担いでいつもの余裕ある笑顔を浮かべたまま、私たちと合流する。
「やあ、よかったですねシルウィー様。これで大きな問題がひとつ片付いて、私も肩の荷が下りました。いや~、久々に良い運動になった。無理をしすぎると後で祟りますし、今日は彼を牢屋にぶち込んだらとっとと宿でゆっくり休むとしましょう」
「は……はあ」