魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
そしてオレはというと、今まで一緒だった兄弟と別れ……いきなりどでかい城で暮らすことになっちまった。
それも、公爵家のお坊ちゃんとしてだぜ? わけがわからねえ。
なんでも……オレの実の母親は公爵家の第二婦人だったらしい。
それを好いてた男が嫉妬のあげくとち狂って、公爵様との間に生まれた赤ん坊を攫い、遠くの孤児院に捨てやがったんだと。
そのことが、逃亡してた男が十年以上経った後捕まったことで発覚して、いざ子供を探しに来てみりゃ孤児院とは名ばかりのとんでもねー犯罪施設じゃねえか。
怒り狂った公爵様の手でただちにそこは建物ごとぶち壊され、子ども達は新しい環境で伸び伸びと生活できるようになった。んで公爵家の血筋を継いだ赤ん坊――オレだけが、公爵様の手元に引き取られ、元通りの貴族としての人生を歩み始めましたってわけだ。が……。
どう考えたって、それでめでたしめでたし――なんていくわけがねえよな。
公爵様ご本人に認知され、立派な城で、なんの不自由もない生活。綺麗な服も着れて、美味い飯がたらふく食えて。
そりゃ今までのことを考えれば天国のような暮らしのはずが……実はそうでもなかった。
それも、公爵家のお坊ちゃんとしてだぜ? わけがわからねえ。
なんでも……オレの実の母親は公爵家の第二婦人だったらしい。
それを好いてた男が嫉妬のあげくとち狂って、公爵様との間に生まれた赤ん坊を攫い、遠くの孤児院に捨てやがったんだと。
そのことが、逃亡してた男が十年以上経った後捕まったことで発覚して、いざ子供を探しに来てみりゃ孤児院とは名ばかりのとんでもねー犯罪施設じゃねえか。
怒り狂った公爵様の手でただちにそこは建物ごとぶち壊され、子ども達は新しい環境で伸び伸びと生活できるようになった。んで公爵家の血筋を継いだ赤ん坊――オレだけが、公爵様の手元に引き取られ、元通りの貴族としての人生を歩み始めましたってわけだ。が……。
どう考えたって、それでめでたしめでたし――なんていくわけがねえよな。
公爵様ご本人に認知され、立派な城で、なんの不自由もない生活。綺麗な服も着れて、美味い飯がたらふく食えて。
そりゃ今までのことを考えれば天国のような暮らしのはずが……実はそうでもなかった。