魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
(希望ってやつが、すぐ手の届くところまで来てたってのに……。なんでなんだよ。こいつは……なんのために今までっ――!)
だが……悲しみに沈む日々の最中、リュドベルク城に現れたやつがいた。
そいつは……黒いローブを纏ったベリカという怪しげな若い女で、どこぞから妹の噂を聞きつけたらしく、病を治す方法があると親父との会見を所望した。
親父はそれに応じ……オレと兄貴、そして信用できる配下だけを集め、女にその方法とやらを話させた。
それがいかに馬鹿げたものだとも知らずに……。
『その病は強力な呪いのせいなのですよ……。そして、私はそれをご息女にかけた犯人を知っております』
『なんだと……!?』
いきり立つオレを抑え、親父は話を促す。すると彼女は、低い声音で静かに告げた。
『皆様は、北のボースウィン領で現在活躍している黒髪の聖女というのをご存じでしょうか……?』
その噂については、ささやかにだがリュドベルク領内にまでも伝わっていて、親父も把握していたようだった。
だが……悲しみに沈む日々の最中、リュドベルク城に現れたやつがいた。
そいつは……黒いローブを纏ったベリカという怪しげな若い女で、どこぞから妹の噂を聞きつけたらしく、病を治す方法があると親父との会見を所望した。
親父はそれに応じ……オレと兄貴、そして信用できる配下だけを集め、女にその方法とやらを話させた。
それがいかに馬鹿げたものだとも知らずに……。
『その病は強力な呪いのせいなのですよ……。そして、私はそれをご息女にかけた犯人を知っております』
『なんだと……!?』
いきり立つオレを抑え、親父は話を促す。すると彼女は、低い声音で静かに告げた。
『皆様は、北のボースウィン領で現在活躍している黒髪の聖女というのをご存じでしょうか……?』
その噂については、ささやかにだがリュドベルク領内にまでも伝わっていて、親父も把握していたようだった。